(※写真はイメージです/PIXTA)

メーカーで生産管理を極めた田中正男さん(仮名・63歳)。定年後、妻の家事を「非効率だ」と断じ、まるで外部コンサルのように“改善”に乗り出します。しかし、冷蔵庫の在庫管理は理論通りにいかず、洗濯物の仕分けには「多品種少量生産」の限界が。ビジネスの正解が家庭でことごとく「不正解」に変わる現実。夫が絶句した、家事という業務の「異常な難易度」とは?

コンサルが絶句した「家事の真の難度」

極めつけは、掃除とメンテナンス(保全)でした。

 

「自動掃除機を導入し、床に物を置かないルールを徹底しようとしました。しかし、暮らしにはバッファ(ゆとり)が必要なんです。妻が飾った季節の花や、リビングのクッションを“走行障害”として排除しようとした結果、私は家庭内における最大のリスクを顕在化させてしまいました。

 

妻から放たれたのは、工場でのトラブル対応など比較にならないほど痛烈な一言でした。

 

『あなた、そんなに物が邪魔なら、自分自身が一番の重量物で、動線の邪魔だって気づいてる?』

 

この瞬間、私は“現場の士気”を完全に無視したトップダウンの弊害を悟りました。生産性を追求するあまり、家庭という組織が維持すべきQOL(生活の質)という付加価値を毀損していたのです。

 

私は即座に改善案を撤回し、5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)の定義を“家族が不快にならない範囲”へと大幅に下方修正しました。

 

現在、我が家の自動掃除機は、妻が置いた観葉植物の周りを無駄な軌道で旋回し続けています。理論上の最短ルートからは程遠い、極めて効率の悪い稼働状況ですが、家庭内の平和という観点で見れば、これが最適解なのだと、自分に言い聞かせています」

敬意を込めて、現場(キッチン)に立つ

現在、田中さんは「在庫管理表」を閉じ、妻への「今夜は何が食べたい?」というヒアリングから業務を開始しています。

 

「理論は大事ですが、現場の状況は刻一刻と変わる。今は、妻という“現場監督”の判断を仰ぎながら、下働きをするのが一番いいと結論づけました」

 

効率化の先にある「家族の安寧」こそが、彼がようやく見つけた、会社時代にはなかった真の利益なのです。

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