長年慣れ親しんだ環境での「再雇用」…給与減の現実
定年を迎えた後、同じ会社で継続雇用や再雇用という形で働き続ける選択肢があります。長年慣れ親しんだ環境で働き続けられる安心感がある一方で、多くの方が直面するのが「給与の減少」という現実です。
「仕事は同じなのに、給料が下がった」という悩み
「定年前と仕事内容はほとんど変わらないのに、給料が大幅に下がってしまった」「年下の社員より給料が低いなんて……」こうした声を、よく耳にします。責任や仕事量は変わらないのに、待遇だけが変わることに、悔しさやモチベーションの低下を感じるのも、無理はありません。これは多くの場合、会社の給与体系や規定によるものであり、個人の力で変えるのは難しいのが実情です。
続ける?それとも辞める?…判断のポイント
給料が下がり、働き続けるか別の道を探すか迷った時は、まず、その収入がご自身の生活にとって本当に必要かどうか、冷静に考えてみましょう。生活に困らないなら、無理して続ける必要はないかもしれません。しかし、生活のために収入が必要なのであれば、多少の不満には目をつぶって働き続ける、という判断も必要になるでしょう。
大切なのは、お金と精神的な負担を天秤にかけ、どちらを優先するかを考えることです。「こんな給料なら辞めてやる!」と決める前に、辞めた後の具体的なプランを考えてみましょう。他に収入を得るあてはあるか、新しい仕事はすぐに見つかるかなど、慣れた職場で働き続けるメリットと、転職するメリット・デメリットを比較検討することが大切です。
給料が下がったとしても、今の職場で働き続けることには、お金以外の価値を見出すこともできます。長年培ってきた経験や知識を活かして、後輩の指導や育成にあたる。規則正しい生活リズムを維持する。社会とのつながりを保つ。これらは、大きなメリットです。経済的には働く必要がなくても、「後輩に自分の経験を伝えたい」「仕事を通じて社会と関わっていたい」という思いから、減給を受け入れて働き続けている方もいます。
ポイント
■辞める前に、転職後の具体的なプランを検討しよう
■給料以外にも、働く意味や価値を見つけよう
川口 幸子
クラウドコンサルティング株式会社
代表取締役
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