自由に「売値を設定する権利」を得ることで・・・
都市の商業地を例にとれば坪1千万円で仕入れて駐車場を経営すれば固定資産税にわずかですが補助となる収入を得られます。
広い土地は不要なので3LDK規模の85平方メートル以下を基準に考えます。坪にすると25坪です。25坪×坪1千万円だと2億5千万円になります。
これを、今まで蓄積してきた信用で貯めた2億5千万円と考えれば、購入できるのは当然と言えます。ここまで来るのが大変ですが、ここに到達すれば事は簡単です。25坪の土地を購入できる個人はなかなかいないし、融資もつくことはないのです。これが最大のメリットです。
あなたに対する信用の厚さは、この時点でこのクラスまで余裕で手に入るほどになっています。そしてあなたはその土地を購入したとしましょう。所有権はあなたの名義です。もちろん、あなたの言い値(他にないのですから、あなたが自由に価格を設定する権利を持っています)で売却できるわけです。さて、坪2千万円にしますか? 坪3千万円にしますか?
このように自由に売値を設定する権利を得るため、売りに出ている周辺の土地をすべて取得し、相場を形成するという作業をするわけです。特許取得のときも同様の作業をします。類似の特許申請を防止するために周辺の特許をすべて申請してしまいます。こちらも相場を形成する必要があるため、周辺の売却に出ている物件は可能な限り自ら取得します。
今年、5億円というお金が本当に必要なのか!?
こうしてあなたが取得した数件の土地にはあなたが希望する価格がつくということになるわけです。絵画のオークションと同じシステムの出来上がりです。世界でたった一つしかないという現在の状況を査定するのは所有者本人です。あなたがそのレベルに達すると、このような行為が簡単に出来るということに反論はないでしょう。
今年中にある利幅によって売却したければその価格で売ればよいのです。その土地が希少価値を持ったものであれば納得して購入する人が存在します。景気に左右されることがあるかもしれませんが、いずれ元に戻ります。それは個人の所有する不動産だからです。
わずか25坪の土地といえ、2千万円を上乗せすれば5億円が今年の個人所得もしくは法人利益になるのです。但し、繰り返しになりますが重要なのは、「あなたに今年5億円というお金が本当に必要なのか」ということ。
すでに年間利益が3千万円ある個人として債務が3億円あれば、すべて返済すればよいのです。財務諸表が大きく改善します。それでも、まだ2億円の余剰金が出ています。これで利回り7%程度の収益不動産を購入すれば資産はさらに増加。これを繰り返すたび信用度が上塗りされていくわけです。