「誰かに迷惑かけましたか?」…〈年金月14万円〉温厚な67歳主婦、笑顔の裏で怒り。正月早々、39歳未婚息子に親戚が浴びせた「屈辱の一言」【CFPの助言】

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(※写真はイメージです/PIXTA)

「未婚・実家暮らし」と聞くと、どのようなイメージを持つでしょうか。最近では「結婚の有無だけで人を判断すべきではない」「ひとり暮らしをせず同居したほうが合理的」といった考え方が広まりつつありますが、シニア世代の間では依然としてネガティブな印象を持つ人も少なくありません。今回は、トータルマネーコンサルタント・CFPの新井智美氏が、お正月の食卓で起きたある女性の体験を通し、未婚・実家暮らしにまつわる偏見と自立の本質について解説します。

自立の本質は「家を出ること」ではない

自立とは、一人暮らしをするかどうかではなく、「経済的、そして精神的にも自分の生活に責任を持っているかどうか」です。

 

幸一さんは、収入を得て家計に参加し、母である美保さんの生活を支えています。この姿こそ、自立した大人の姿であり、結婚や独立の有無で測れるものではないのです。

 

夫を亡くした美保さんにとって、幸一さんの存在は単なる生活費の担い手ではありません。精神的な支えとして孤独感を和らげ、安心して日常を送るための大切な存在です。世間の価値観に左右されず、家族それぞれの暮らし方を尊重することを、何よりも大切にしています。

他人の価値観が、家族の幸せを壊さないように

美保さんが怒りを覚えた理由は、息子である幸一さんを否定されたことだけではありません。夫を失った後に息子と二人で築いた生活の形を、外部の価値観で勝手に否定されたことへの憤りでした。

 

家族の幸せは、他人の価値観で測れるものではありません。結婚していなくても、同居していても、互いを尊重し支え合っていれば、それは立派な人生です。

 

「普通」や「こうあるべき」という言葉が、誰かの人生を縛る道具になってはなりません。

 

「余計なお世話です」

 

美保さんの話は、決して特別なものではありません。今の時代を生きる私たちの多くが、一度は胸の奥で呟いたことのある言葉ではないでしょうか。他人の価値観で、誰かの暮らしや幸せを評価しない――それだけは、忘れずにいたいものです。

 

 

新井智美
トータルマネーコンサルタント
CFP®

 

 

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