自立の本質は「家を出ること」ではない
自立とは、一人暮らしをするかどうかではなく、「経済的、そして精神的にも自分の生活に責任を持っているかどうか」です。
幸一さんは、収入を得て家計に参加し、母である美保さんの生活を支えています。この姿こそ、自立した大人の姿であり、結婚や独立の有無で測れるものではないのです。
夫を亡くした美保さんにとって、幸一さんの存在は単なる生活費の担い手ではありません。精神的な支えとして孤独感を和らげ、安心して日常を送るための大切な存在です。世間の価値観に左右されず、家族それぞれの暮らし方を尊重することを、何よりも大切にしています。
他人の価値観が、家族の幸せを壊さないように
美保さんが怒りを覚えた理由は、息子である幸一さんを否定されたことだけではありません。夫を失った後に息子と二人で築いた生活の形を、外部の価値観で勝手に否定されたことへの憤りでした。
家族の幸せは、他人の価値観で測れるものではありません。結婚していなくても、同居していても、互いを尊重し支え合っていれば、それは立派な人生です。
「普通」や「こうあるべき」という言葉が、誰かの人生を縛る道具になってはなりません。
「余計なお世話です」
美保さんの話は、決して特別なものではありません。今の時代を生きる私たちの多くが、一度は胸の奥で呟いたことのある言葉ではないでしょうか。他人の価値観で、誰かの暮らしや幸せを評価しない――それだけは、忘れずにいたいものです。
新井智美
トータルマネーコンサルタント
CFP®
注目のセミナー情報
【教育】2月7日(土)開催
〈保護者のお悩みをズバリ解決〉
偏差値40から医学部へ! わが子を合格に導くために
【国内不動産】2月12日(木)開催
人気の『中古アパート投資』には“罠”がある
購入してからでは手遅れとなる落とし穴を、業界20年のプロが大暴露!
さらにリスク徹底排除の必勝戦略を、税理士が伝授します!
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
