アラスカ買収――「安すぎた取引」
1867年、米国はロシアからアラスカを720万ドルで購入しました。ロシアがクリミア戦争の戦費調達のためでした。ロシア側は財政難を背景に売却しましたが、その後の石油発見により、この判断を悔やむ結果となりました。
このアラスカ買収については、ジェフリーアーチャーが小説「ロシア皇帝の密約」を書いています。この小説では、アラスカの譲渡について、譲渡契約に買戻し条件が付されていたという仮想の物語を描いています。
デンマークから購入された米領バージン諸島
1917年、米国はデンマークから2,500万ドルで米領バージン諸島を購入しました。現在では、英領バージン諸島と並び、国際金融の文脈でも注目される地域となっています。
グリーンランド問題が今度どのように展開するのかは不透明ですが、米国の歴史的文脈から見れば、他国の領土を買収するという発想自体は、必ずしも異常なものではないと理解することもできるでしょう。
矢内 一好
国際課税研究
首席研究員
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