高水準の資源輸出が豪州の貿易黒字を下支え
一方、2026年は「資源の多様性」が資源国通貨としての豪ドルの投資魅力を下支えすると期待されます。豪州の資源輸出は全体として2025年も高水準が維持され、豪州の貿易黒字の安定に寄与してきました[図表4]。
近年の傾向として、鉄鉱石や石炭、天然ガスといった従来型資源の輸出が伸び悩む一方で、金や銅、レアメタルなど次世代型資源の輸出の成長性に市場の注目が集まりつつあります。2025年1-11月の豪州の主要資源の輸出額を見ると、鉄鉱石が依然として最大の輸出資源であるものの、石炭や天然ガスに並ぶ第4の輸出資源として金の台頭が顕著となっています[図表5]。
豪州の金輸出は一段の拡大が見込まれる
豪州は世界有数の金の生産大国として知られています。米国地質調査所の2024年のデータによれば、豪州は金の生産量で中国、ロシアに次ぐ世界第3位、金の埋蔵量ではロシアと並び世界最大規模を誇っています。
足元の金価格の高騰を受けて、豪州の金鉱山開発が活発化し、「現代のゴールドラッシュ」とも言える様相が強まっています。実際、豪州の金の開発投資は2025年に急拡大し、2010年代前半の資源開発ブーム時の鉄鉱石投資を上回る規模となっています[図表6]。
今後、金の開発投資が生産・輸出フェーズに移行することで、豪州の金輸出にはさらなる拡大余地がありそうです。2025年12月に公表された豪州政府の予測では、新規プロジェクトの稼働に伴い、豪州の金生産量は2025-26年度*に前年比15.9%増の約340トン、2026-27年度には369トン(前年比8.5%増)に達する見込みです。
(*)年度は7月~6月。
米ドルからの分散投資先を模索する動きは継続へ
2026年の世界の為替市場では、5月のFRB議長交代や11月の米中間選挙などの重要イベントを控え、トランプ政権の政策リスクを警戒しながら、神経質な相場展開が続くと見込まれます。市場では米ドル安への潜在的な懸念がくすぶる中、米ドルからの分散投資先を模索する動きが継続すると予想され、上述の金利差や資源の多様性といった要因から豪ドルへの見直しが進むことが期待されます。
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