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感謝されるどころか…嫁からの一言に絶句
塾代の援助を始めてから1年が経ち、翌年の新年を迎えました。例年どおり挨拶にきた息子家族でしたが、何事もなかったかのように過ごし、塾の話が一切出ません。Aさんとしては恩着せがましくお礼をいってほしいとは思っていませんが、なんとなくしこりが残りました。その翌年も援助に対する言及はなく、孫も嫁もなんとも思っていないような態度に虚しさを感じました。
年始の挨拶から数日後、たまらず息子に電話をかけ、「お嫁さんからなにか話は出ていないのか」と尋ねました。すると、息子は重い口を開いたのです。
「嫁の実家は一切援助をしないうちなので、『あてつけのようで気分が悪かった』といわれた」
どおりでなにもお礼はないし、むしろ迷惑そうな表情をしていたわけです。息子としても、70歳を過ぎた実母が塾代のために働いているのを知っているだけに、嫁との板挟みになって苦しんでいる様子でした。これでは息子が可哀想だと感じ、息子の奨学金の返済が終わったタイミングで援助を打ち切り、「今後はなにもしない」という選択をしました。
孫の学年が上がれば塾代は高くなり、物価高もあって家計は厳しいままでしょう。しかし、真実を知ってからは、援助をしていないことに後ろめたさもありません。
援助を辞めた数年後に訪れた「想定外の事態」
塾代の援助を辞めてから2年後の正月。孫と嫁は「風邪を引いた」「具合が悪い」という理由で挨拶に来なくなりました。はじめは一人で来た息子に「看病があるから来なくてもよかったのに」「早く帰ってあげて」「お大事にと伝えて」などと伝えましたが、それが数年続くと、さすがに「本当なんだろうか」と疑念が湧いてきます。
それとなく息子に聞いてみると、返ってきたのは想定外の答えでした。
「実は……母さんが塾の援助を辞めてから、俺の給料だけじゃ生活が厳しくて、嫁もパートに出ることになったんだ」
Aさんはびっくりします。さらに、嫁は「義母が勝手に援助をはじめたかと思いきや、突如辞めたせいで梯子を外された。孫に期待を持たせるようなことをしたから、いまさら塾を辞めさせるわけにもいかなくなった」「はじめから『塾は時期尚早だ』といってくれれば、子どもも諦めたのに。余計なことをしてくれた」そういって激怒しているというのです。
生活の余裕のなさは夫婦関係の悪化を招き、いまや離婚問題にまで発展しそうだと、息子は力なく語りました。
