(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢期の生活を、年金収入だけで賄うことは決して容易ではありません。総務省『家計調査(2024年)』によれば、65歳以上の単身無職世帯における平均支出は月およそ15万円。一方、老齢基礎年金の満額受給でも月額は6万9,308円にとどまり、多くの高齢者が貯蓄の取り崩しや家族からの支援を前提に生活しています。こうした現実の中で、「親への仕送り」は珍しい話ではありません。しかし、そのお金が本当に“親のため”に使われているのか、子ども世代が正確に把握できているケースは、決して多くないのが実情です。

10年間、送り続けた〈月4万5,000円〉

「仕送りをやめる理由がありませんでした」

 

そう語るのは、東京都内に暮らす会社員の佐藤健一さん(仮名・55歳)。父・正男さん(仮名)は、地方都市で一人暮らしをしていました。

 

「母が亡くなったあと、父は年金が月10万円ほどしかなくて。『生活が苦しい』とは言わなかったけれど、放っておけなかった」

 

健一さんは、10年前から毎月4万5,000円の仕送りを続けてきました。家計に余裕があったわけではありませんが、「親の生活が安定するなら」と、半ば当然のこととして続けてきたといいます。

 

そんな父から、ある日届いたLINEが、最後のやり取りになりました。

 

「ありがとう。もう十分だ」

 

「いつもと同じ、短い文章でした。体調が悪いとも、困っているとも書いていなかった。それが、逆に心に残っています」

 

数日後、正男さんは自宅で倒れ、そのまま帰らぬ人となりました。

 

葬儀を終え、健一さんは実家の遺品整理に取りかかりました。そこで目にしたのは、几帳面に記帳された通帳と、封筒にまとめられた現金でした。

 

「正直、驚きました。仕送りを続けてきたのに、思っていたよりお金が減っていなかったんです」

 

通帳を見ると、仕送り分はほとんど手つかずの月も多く、生活費として引き出されている形跡は限定的でした。

 

さらに、家計簿のようなメモが見つかります。そこには、「電気は最低限」「病院は月1回まで」「デイサービスは断った」といった走り書きが残されていました。

 

「父は、仕送りを“使うため”ではなく、“安心のため”に置いていたんだと、初めて分かりました」

 

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