「現金=安全」という思い込みは相続時のリスクに
もちろん、現金の重要性を否定するわけではありません。緊急時の備えや短期的な支出に対応するため、一定割合の現金は不可欠です。特に相続税や葬儀費用、各種手続きにかかる資金は、現金で準備しておく必要があります。
しかし、その割合は全資産の一部にとどめ、残りは不動産や金融商品、事業資産など複数の形態で分散することが、資産全体の安定性と成長性を高める鍵となります。
資産の形を多様化することで、インフレや市場変動への耐性を強められます。例えば、不動産は賃料収入も見込める上にインフレに強く、株式やREITは経済成長の恩恵を享受できます。債券は安定した利息収入をもたらし、現金は即時の支払い能力を確保します。こうしたバランスの取れたポートフォリオこそが、将来にわたって資産を守り活かすための基盤になります。
「現金=安全」という思い込みは、相続や資産承継の計画を狭めてしまう危険があります。現金はあくまで資産の一部であり、全体の中での役割を明確にすることが大切です。
相続を機に、資産を現金だけでなく、多様な形で保有・活用する戦略を立てることが、次世代への賢い資産引き継ぎにつながります。
LIFE Group