念願のマイホームを手に入れたはずなのに、気持ちが憂鬱になるばかり――。地方都市で暮らす35歳の主婦Bさんは、念願の注文住宅を購入。しかし住み始めてから、小さな後悔と不安が積み重なっていきます。「こんな家、建てるんじゃなかった」そう思い詰めるまでに至った背景とは?

「マイホームブルー」で別居、離婚も

これは、いわゆる「マイホームブルー」と呼ばれる状態。環境が大きく変わり、現実が見え始めるこの時期は、精神的に最も揺れやすいタイミングともいえます。

 

家は3回建てないと成功しない――住宅業界にはこんな言葉があります。建築市場株式会社が2025年に実施した調査によれば、注目住宅購入者の約8割が「なんらかの後悔がある」と回答しています。

 

ですが、「最初は違和感があったけれど、住めば都だった」「工夫すればなんとかなった」と感じる人も少なくありません。完璧な家など存在せず、暮らしながら調整し、慣れていく部分も多いからです。

 

ただ一方で、マイホームブルーをきっかけに心身のバランスを崩してしまう人がいるのも事実です。住宅ローンや将来への不安が重なり、気分の落ち込みや不眠といった症状が続き、鬱状態に陥ってしまうケース。あるいは、家に対する後悔やお金の話題が増えることで、夫婦関係がぎくしゃくし、別居や離婚に発展してしまう例も。

 

家は「暮らしを豊かにするため」に買ったはずなのに、いつの間にか重荷になってしまう――。マイホームブルーは、時間が解決することもあれば、放置することで深刻化してしまうこともある、あなどれない状態なのです。

 

だからこそ、友人が買ったから、周囲が先に進んでいるように見えたから――そんな理由で家の購入を急ぐ必要はありません。「周りに合わせて早く」ではなく、「自分たち家族にとって納得できるタイミングで」。そう立ち止まって考えることが、後悔を減らす一番の近道なのかもしれません。

 

 

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