「老後は“2人”であることを前提にしていた」
「一番ショックだったのは、生活設計のすべてが“妻との老後”を前提にしていたことです。持ち家も、間取りも、車の買い替えも、全部2人で使うことを想定していた」
現在、川端さんは家を売却し、駅近のワンルームマンションに一人暮らし。持ち株や企業年金の存在があったため、生活が困窮するほどではないものの、「想像していた老後」とは大きく異なる日々を送っています。
「まさか自分が離婚するなんて、1ミリも思っていなかった。でも、妻にとっては何年も積み重ねてきた思いがあったんでしょう。自分の鈍感さが、一番の原因だったのかもしれません」
川端さんは現在、週3日ペースで企業のアドバイザー業務に従事。「第二の人生、まだ終わってないですから」と語ります。
退職金や年金だけでは、安定した老後は築けません。大切なのは、お金だけでなく、家事や生活面でも“自立した生活力”を備えておくこと。そして、夫婦でお互いの気持ちや距離感に向き合うことなのかもしれません。
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