破壊的な人格に変身→“財布を空にする”仕組み
以前、会社勤めをしていた頃、私よりも仕事のできない同僚の給料が、私よりも高いことがわかりました。そのとき、私の頭の中で「ビビビッ!」と電気が走りました。顔が真っ青になって、「こんな会社辞めてやる!」と社長室に走っていきました。
普段は物静かな私が、社長の前で「なんで私の努力を認めてくれないんですか!」と怒鳴り、涙まで流してしまいます。「うわ! なんでおれは泣いているんだ?」と自分ではまったく感情のコントロールができません。そして、「私のことを認めてくれないんだったら、もう辞めさせてください!」と言って社長室から出てしまったのです。
でも、しばらく歩いていたら怒りが治まりました。「あれ? なんであんなことを言っちゃったんだろう?」と血の気が引いて、急に吐き気が襲ってきます。「ここで辞めても、次の仕事なんて簡単に見つからないのに、どうして、あんな馬鹿なことを言ってしまったんだろう」と、ものすごく後悔しました。
このとき、私には何が起こっていたのでしょうか。
私たちの脳には普段から“ストレス”が電気のように帯電していて、ちょっとしたきっかけで「ビビビッ!」と「サージ電流(瞬間的に定常状態を超えて発生する大電流のこと)」が発生します。この大きな電流によって“脳の発作”が起きてしまいます。
“脳の発作”が起きると、人は「破壊的な人格に変身!」してしまいます。人間関係や仕事、それに、お金の流れなども自ら破壊してしまいます。
“脳の発作”の表現では、少しわかりづらいかもしれませんが、喘息の発作というように、発作とは、ある症状が突然起こることです。つまり、自分ではコントロールできません。発作が治まったら変身が解けて、「なんであんなことをやっちゃったんだろう?」と後悔してしまうのです。
私の場合は、昔から家が貧乏でしたから、いつも一生懸命に働いて節約もしてお金を貯めなければ、と考えていました。だから、食事もなるべくお金をかけないように、お昼はパン、夜もパンにチーズというような生活でした。
「みんなは楽しそうに外食をしているのに、自分はこんなに惨めだ」「思うようにお金が使えない」 と、“怒りのストレス”が常に脳に帯電していたのです。 その電気が、「あいつは仕事もしないくせに自分より給料が高い!」という感情を合図に「ビビビッ!」と流れます。そうして発作が起きて、「破壊的な人格に変身!」となって、自分の言動のコントロールができなくなってしまったのです。

