前回は、発毛に影響を与えるとされる 「習慣的な運動」の大切さを取り上げました。今回は、抜け毛の再生が「若いほど有利」な理由を説明します。

おじいさんが隠し持つ「男ゴコロ」とは?

ところで、みなさんは、年を取ってからハゲるのと、若くしてハゲるのと、どちらがいいと思いますか?

 

まあ、自分はどうかと聞かれたら、たいてい「年を取ってからのほうがいい」と答えますよね。若いのにハゲてしまうのは、私もそうでしたが悲惨です。でも、そう思うのは、私たちがまだ少し若くて、年を取った人の気持ちが想像できないからかもしれません。

 

おじいさんたちって、帽子をかぶっている人が多いイメージがありませんか?

 

私は、それって男ゴコロのあらわれだと思うのです。帽子をかぶっているおじいさんには、ハゲの人が多いです。おじいさんだからハゲたという側面もありますが、ハゲているから帽子をかぶっているのです。それって、おそらく40代、50代のハゲ男と同じ気持ちなんじゃないでしょうか?

 

そもそも私たちが、なぜハゲを気にするかというと、まず人の目、とくに女性の目を意識しているからですよね。女性の人たちに「いつまでも若くきれいでありたい」という気持ちがあるように、男は、70代、80代になっても、やっぱり女の人からモテたいし、男でいたいという気持ちがあるはずです。

 

それで、おじいちゃんたちは帽子をかぶるのです。「自分の頭を守るため」よりは、「女性の目からハゲを隠すため」に。もし女性にメチャメチャモテるなら、ハゲ頭のひとつやふたつ、気にならないものですからね。お互いに「俺はもう枯れてるよ」とか言いながら、何か薬を使ったり……。男って、言っていることとやっていることが違うものです。

「なおす気満々」がすべての原動力

それはさておき、抜けた髪をまた生やそうと思うなら、それは若いほど有利です。だから、「若ハゲは恐るべからず」。私はそう言っています。それは当然、若いうちほど髪を生やす体力があるから。厳密に言うと、体の機能を回復する力がまだまだ残っているということです。

 

ところが、発毛のノウハウをいくら公開しても、「ハゲはなおらない」「失った髪は生えてこない」という固定観念で凝り固まっている人は、たくさんいらっしゃいます。

 

そこで、私は最近、実際に髪が生えてくることを目に見えるかたちで示したいと考え、体験モニターを募集しました。2016年9月に発毛クリニックをオープンさせるのですが、そこで、無料で発毛のお手伝いをするかわりに、ビフォーアフターの写真を撮って、症例としてホームページなどに使わせていただくという考えです。

 

そのモニターを募ったら、非常に興味深い傾向が出ました。自分に試してほしい、我こそはと自薦してくる人たちは、あんまりハゲていないのです。自分では「気になっている」とおっしゃっても、まったく問題がない方もいらっしゃいました。

 

要するに、他人の目から見ると、あまりよくわからないハゲなのです。「それじゃハゲのうちに入らないでしょ?」と、応募書類を突き返したくなる人ばかり。失礼ながら、私にしてみれば、そんな中途半端な頭でモニターをやってもらっても、おもしろくもなんともないわけです。

 

ところがです。他薦の人になるとすごいんですね、これが。他薦というのは、自分では別に興味がなかったけど、周りから推薦されてきたという人たちです。たとえば、会社の同僚や上司に勧められ、「行ってこいと言われたから」という人たち。当人は、はなから発毛をあきらめている人が多いのです。それは、見れば納得。ご本人が「こんなにハゲていてもなおるの?」と聞いてくるぐらい、ツルッパゲなのです。

 

ですが、私の経験上、それでもなおる人が多いのです。だから、「あなたこそ私の求めていた方です」と、実際に施術しながら、いろいろ見通しをお話しします。すると、ご本人も「本当になおるかもしれない」と興味が湧いてきて、お帰りになる頃には、〝半信半疑のハゲ〟から〝なおす気満々のハゲ〟に生まれ変わっているのです。

 

30代でも、40代でも、50代でも、その「なおす気満々」がすべての原動力になります。

ハゲからの生還

ハゲからの生還

杉山 哲矢

幻冬舎メディアコンサルティング

「ハゲ」…それは男性にとって、非常にデリケートかつ切実な悩みでしょう。 本書では、かつてハゲに苦しめられ、様々な努力の末に「超フサフサ」を取り戻した著者が、自ら体を張って検証した「本当に効果のある薄毛治療」を…

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