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借金6000万で「ベントレー」を本気で視覚化した日
そして、ここからが本題です。心身が次第に復調してきたある日、私はたまたま成功者の象徴ともいわれる高級車・ベントレーの写真を見かけ、なぜかとても欲しくなりました。もちろん6,000万円の借金があったので、買う余裕などありません。それでも、どうしても欲しい。思いが募るばかりの私は車の写真を印刷して、部屋のいつも視線がいく場所に貼り、毎日何度もベントレーを運転しているところを想像しました。ステッチや上質な木の感触、革の匂い、エンジンの轟音、路面の感触などを、五感をフルに使って想像しました。
その感覚が飽和状態になると、憧れの車を運転するとどんな気分になるのかと自問し。私にとってその気分は「自由」でした。ベントレーが買えたら、金銭的なプレッシャーから解放され、恐怖や罪悪感から解放されると思いました。そこで、毎日できるだけ多くの時間を「自由」を感じながら過ごしました。特に寝る前に強くイメージし、リラックスした状態で眠りにつくようにしました。その生活を数カ月の間続けるうちに私の精神状態は改善し、心だけでなく身体の健康も完全に復活しました。そして、ついにはビジネスも危機的状況を脱出し、ゆるやかな右肩上がりの曲線を描き出しました。
この経験を通して、すべては私たちが心の中で語る物語であり、たとえ現物が目の前になくても、リアルに思い描け、コントロール可能であることを学びました。自分が自由だと感じる時間が一日のなかでどんどん長くなれば、周波数もそれだけ長く上がり続けるということです。その状態が続いたある日、急に、私は今までは恐れ多くて入れなかったベントレーのディーラーの店に入り、「テストしたいんだけど」と販売員に声をかけました。これまでなら「お前の来る場所じゃない、乗る車じゃないと言われたら……」と躊躇していたのに、自分でも驚きでした。入店してみると、私が考えていたネガティブな反応はもちろん皆無で、販売員は極上の笑顔で「どうぞ、どうぞ」と言ってくれました。
自分のおかれた環境や心理状態を自分から変えていけば、周りも変わっていく。いちばん大事なのは、自分がどういう気持ちなのかということです。それを、この経験で知りました。
これは私のベントレーに限りません。本当に自分をワクワクさせ、生きていてよかったというほどの充足感を与えてくれるのは、現物ではなく、その奥の自分の感情です。自分の湧き上がるような感情が、「絶対に手に入れるのだ」という強い意志、そのための努力を持続させるエンジンです。この感情こそが、私たちの周波数を高く保ち、メンタルの体温を高める正体です。現物は単に体温を上げるためのツールにすぎないのです。
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