同じ額の変動のはずが…「損失」のほうが心理的影響は大きい
状況をリアルにイメージできるように、もう少し想像を膨らませてみましょう。コツコツと数年間節約して貯めた貯金が200万円あり、将来のために資産形成をおこなおうと考え、株式へ投資したとします。
仮に株価が50%上昇して、保有資産が300万円になったとします。大きな喜びを感じるかもしれませんが、投資方針を左右するようなインパクトにはならないでしょう。
今度は逆に株価が50%下落し、保有資産が100万円になったとしたらどうでしょうか。苦労して貯めたお金が半分になってしまったのです。もし株式投資をしていなければ100万円も失うことはなかった。子供の教育費などさまざまなことが頭をよぎり、取り返しのつかないことをしてしまったと自責の念に駆られることも起こりえます。
株式投資などやめてしまおうと思わせるくらいの影響があるのではないでしょうか。保有資産の変動幅は同じ100万円、変動率も同じ50%ですが、心理的に受ける影響は全く異なったものとなります。
このような心理的なメカニズムを理解せずに株式投資を続けていると、その値動きの大きさから相場に翻弄されることも多々発生します。最悪の場合、心理的負荷に耐えられなくなって、株式投資をやめてしまう可能性もあるでしょう。
その一方で、損失が発生したときに心理的な影響を大きく受けることを知っていれば、大きな武器になります。暴落が発生した際に、他の投資家が相場に翻弄されている中で冷静に対処でき、そのことは将来のリターンを高めてくれるでしょう。
長期株式投資
個人投資家
※本記事は『年に471万円が入ってくる「鉄壁配当」 後悔ゼロの“早期リタイア計画”』(KADOKAWA)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。記載内容は当時のものであり、また、投資の結果等に編集部は一切の責任を負いません。
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