今回は、ビットコインの基本的な投資手法と主な取引所を紹介します。※本連載は、金融情報全般を扱う大手情報配信会社、株式会社フィスコ監修の『Jマネー FISCO 株・企業報 2016年秋冬号』(実業之日本社)の中から一部を抜粋し、ビットコインとブロックチェーンの基本のおさらいから、投資対象としてのビットコイン、さらにブロックチェーン技術の応用までを解説します(執筆:株式会社フィスコ所属アナリスト・田代昌之氏)。

ビットコインを買う「ベストタイミング」はいつか?

第4回から紹介した4項目を考慮すると、通貨への不安が高まり金融市場が不安定となっているなか(ファンダメンタルズ)、チャート上の移動平均線で5日移動平均線や25日移動平均線が、75日移動平均線を上抜いたタイミング(テクニカル)で買いを入れるのが、ベストのタイミングと言えよう。

 

そして、4年に1度の半減期が接近していれば(需給)、より高いパフォーマンスを得ることができるかもしれない。

 

上記のような投資スタンスで中長期的(1ヶ月から数ヶ月)なパフォーマンスを狙うことができる一方、市場参加者増加によって値動き(ボラティリティ)が大きくなれば、短期的(1日から数日)な売買で利ざやを狙うこともできそうだ。

日本語・日本円で取引可能なサイトは10ヶ所以上も

投資の対象としてビットコインを見たとき、その取引は「ビットコイン取引所(交換所)」を通して行うことになる。

 

取引の仕組みはいたって簡単で、売り手の売りたい金額と数量、買い手の買いたい金額と数量をそれぞれ交換所に提示しておき、金額と数量がマッチすればその分だけ取引が成立する。まさにFXや株式取引と同じようなイメージだ。

 

基本的な手順としては、取引所サイトでアカウントを登録して日本円を銀行振込などで入金(デポジット)すれば、あとはビットコインを安いときに買って高いときに売ればいい。株式投資やFX投資に馴染みのある読者にとって、取引そのものはなんら難しいことではないだろう。

 

本誌執筆時点で、日本円・日本語で取引が可能なビットコイン取引所サイトはインターネット上に10ヶ所以上が散見されている(下記図表参照)。

 

 

また、実際の取引所での口座開設から取引までを前回の記事で紹介しているので、そちらも見てほしい。

Jマネー FISCO 株・企業報 2016年秋冬号

Jマネー FISCO 株・企業報 2016年秋冬号

株式会社フィスコ

実業之日本社

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