介護が始まったら、今の職務を離れなくてはいけないのでしょうか
不利益な配置の変更は禁止されている
介護未経験者や介護初心者には「介護が始まる=仕事をしていられない」という発想の方が少なくありません。それゆえ「今の職務を離れなくてはならない」と考えがちです。しかし、その発想は偏り過ぎているかもしれません。
まず介護が始まったからといって、すぐに今の職務を離れなければいけないということはありません。「育児・介護休業法」という法律で、不利益な配置の変更を行うことなどが明確に禁じられているからです。
ただし、直ぐではなくとも離れる可能性はゼロではありません。会社と話し合いを行った上で異動することも、あなたの希望による異動も考えられるからです。

環境を整えるための異動
働きながら介護をしていくためには場合によっては職場環境を自分にあった形へ最適化してゆく必要があります。たとえば考えられるのは、より働きやすい部署への異動や、全国転勤ありの雇用形態から、エリア限定社員への転換などです。
もちろん、人事戦略との兼ね合いなどから希望が全て叶うとは限りません。しかし少なくとも、そういった制度が会社にあるのであれば、会社も仕事と介護の両立を応援している証なので、安心して相談してみましょう。その際は、「今の介護状態は永遠には続かない」という事実を頭の片隅に置いておいてください。長い目で見た時のベストを探るようにしましょう。
和氣 美枝
一般社団法人介護離職防止対策促進機構(KABS)代表理事
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