介護に関して、いつから準備すればよいか・親との同居はしたほうがいいか……解決しにくい疑問は数多くあります。本記事では和氣美枝氏の著書『介護離職が頭をよぎったら整えたい 仕事・家庭・自分自身のこと』(翔泳社)から一部抜粋・編集し、いつからどのような介護準備を始めればよいか、詳しく解説します。
介護の準備はいつから始めればいいのでしょうか
あなた自身が40歳になった時
介護は突然やってきます。仕事と介護を両立するためには、事前の準備が不可欠です。では、いつから準備を始めればよいのか。それは「介護が気になった時」です。ポイントとなるタイミングを3つご紹介します。
まずはあなた自身が40歳になった時。この時点で必要な準備は3つだけです。「①介護保険の勉強」「②相談先を知る」「③家族親族で将来の話をしておく」。40歳になると介護保険料の納付が始まります。それを機に、この3つに取り組んでおきましょう。
あなた自身または家族親族が65歳になった時
65歳になると介護保険証が手元に届きます。大事に保管してください。その際、家族親族の介護保険証も保管先を確認しておきましょう。またこれを機に介護保険の復習や、地域包括支援センターの場所確認や連絡先の携帯電話に登録し、加えて将来の希望や大事な書類の保管場所などを書き留める作業を始めましょう。
あなた自身または家族親族が75歳になった時
介護が必要な状態にはなく、元気で自立した生活をしているのであれば、それを1日でも長く続けるために介護予防に取り組みましょう。また、地域包括支援センターを訪問して、介護予防の相談するのもよいでしょう。
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1971年生まれ。一般社団法人介護離職防止対策促進機構(KABS)代表理事、株式会社ワーク&ケアバランス研究所(WCB)代表取締役。介護離職防止対策アドバイザー(R)、国家資格 キャリアコンサルタント。レビー小体型認知症のある母親(80代)と暮らす、現役の働く介護者。『介護と言えば地域包括支援センター』を合言葉とした企業セミナー、介護者に寄り添う介護相談に定評あり。また「介護離職防止対策アドバイザー(R)」の養成や、関係省庁や経済団体等への政策提言などにも取り組んでいる。著書に『介護離職しない、させない』(毎日新聞出版)や『介護に直面した従業員に人事労務担当者ができるアドバイス』(第一法規株式会社)がある。
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