できれば介護に関わりたくないのですが、それって親不孝でしょうか
「関わらない」も大事な選択肢
親の介護に関わらない、という意思は一つの尊重されるべき人生の選択肢だと思います。家族だから関わらなくてはいけない、ということはありません。
とはいえ、他人からどう思われるか気になることもあり、「介護に関わりたくない」と言うのはどうしてもはばかれてしまうものですし、誰にも相談できないという方も多くいらっしゃいます。
また実際の問題として、介護に関わりたくないからといって、要介護者を放置放任しておくと、場合によっては「虐待」とみなされる場合があるので慎重に対応してください。
最悪の場合、あなたが犯罪者になってしまう可能性もゼロではありません。要介護者のためにも、あなた自身のためにも、それだけは絶対に避けなくてはいけません。
「関わらない」ためにすべきこと
まずは、気持ちが塞いでしまう状況を改善するためにも地域包括支援センターにだけは相談に行ってください。そして相談員に「介護に関わりたくない」と、あなたの介護に対するスタンスを明確に伝えてください。たとえば「経済的援助だけをする」など、こちらの意図を汲んだ方法を一緒に検討してくれるはずです。
また、成年後見人に委ねるための手続きを怠らないようにしましょう。これもまた、地域包括支援センターに相談してください。
無理に関わると、守れる命も守れなくなります。「家族なのだから」「親御さんも寂しいわね」といろいろ言われることは織り込み済みで「介護に関わりたくない」を貫いてください。
