楽園のはずが地獄でした…〈月15万円〉の家賃収入に対しローン返済は〈月40万円〉。海外に移住した日本人富裕層の悲惨な末路

楽園のはずが地獄でした…〈月15万円〉の家賃収入に対しローン返済は〈月40万円〉。海外に移住した日本人富裕層の悲惨な末路
(画像はイメージです/PIXTA)

「温暖な気候」「物価の安さ」「老後の楽園」――そんな言葉に魅せられ、海外移住を決意する日本人富裕層は少なくありません。しかし、現実は甘くありませんでした。不動産投資の失敗、医療や文化の壁、ビザ制度の変化……理想のはずだった移住生活が、破産寸前の窮地に変わるケースが続出しています。夢を追った先に待っていたのは、想像を超える過酷な現実でした。移住の落とし穴、その実態に迫ります。

海外生活で失敗しない3つのポイント

これまでの失敗事例からわかるのは「海外移住は単なる憧れや楽観的な見通しだけで成り立つものではない」ということです。移住を成功させるためには、次の3つのポイントが重要です。

 

(1)徹底した事前調査と準備

現地の法律や文化、生活環境、医療体制などについてしっかりと理解し、できるだけ具体的な生活イメージを持っておくことが重要です。資金面では最低でも3年分の生活費を確保するなど、余裕を持った計画を立てておくと安心です。

 

(2)「身の丈に合った生活」を意識する

たとえば、ドバイで「億り人」となったEさん(30代前半・仮想通貨トレーダー)は、華やかな生活を続けるうちに資産が急速に目減りし、思わぬ苦境に陥りました。日本では仮想通貨のキャピタルゲインに最大55%の課税があるため、節税を目的にドバイへ移住するのは理にかなっているともいえますが、収入の柱が不安定なまま散財を続けてしまうと、あっという間に生活が立ち行かなくなります。実際にドバイで長く安定して暮らしている富裕層は、堅実なライフスタイルと安定したビジネス収入を重視しています。高リスクの投資にも、慎重な判断が必要です。

 

(3)帰国という選択肢も視野に入れておく

どんなに入念に準備しても、現地での生活がうまくいかないこともあります。そんなときのために、いつでも日本に戻れるような帰国プランをあらかじめ考えておけば、気持ちにも余裕が生まれます。

 

海外移住は、人生を豊かにする素晴らしい選択肢です。しかし、そのためには十分な準備と現実的な視点が不可欠。安易な憧れだけで決断せず、現地の短期滞在を経験したり、言語学習に取り組んだり、現地日本人コミュニティと連携したりするなど、段階を踏んで慎重に進めることが成功への鍵となるでしょう。

 

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