先週の主要な経済指標:6月のコンファレンスボード消費者信頼感指数や東京都区部コアCPIに注目
先週は、6月のコンファレンスボード消費者信頼感指数や東京都区部消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数、以下コアCPI)に注目しました(図表1)。
民間調査機関のコンファレンスボードが公表した2025年6月の消費者信頼感指数は93.0と5月(98.4)、市場予想(99.8)をともに下回りました(図表2)。
これに先立って13日に公表されたミシガン大学調査の消費者信頼感指数は、5月の52.2から6月に60.5へ大きく上昇しました。6月の消費者信頼感指数は方向感が異なるものの、対中関税引き下げに伴うインフレ期待の低下を背景に、消費者マインドの悪化は一服したと考えられます。
総務省が公表した2025年6月の東京都区部コアCPIは前年比+3.1%と5月(同+3.6%)から上昇率が縮小し、市場予想(同+3.3%)を下回りました(図表3)。
生鮮食品を除く食料(5月:前年比+6.9%→6月:同+7.2%)が一段と上昇率を高めたものの、ガソリン補助金の拡充に伴いガソリン価格が低下したことでエネルギー(5月:前年比+8.7%→6月:同+3.6%)が大きく鈍化したことに加え、東京都が水道の基本料金を無償化した影響で水道料(5月:前年比0.0%→6月:同▲34.6%)が大幅に下落したため、コアCPI全体としては上昇率を縮小する格好となりました。
この先も、電気・ガス代の補助金などによる下押し圧力が加わることから、コアCPI上昇率は鈍化することが見込まれます。
東京海上アセットマネジメント
※当レポートの閲覧に当たっては【ご留意事項】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『【米ドル円】東京海上アセットマネジメントが振り返る…6月第4週の「米国経済」の動き』を参照)。
※本記事は東京海上アセットマネジメントの「TMAMマーケットウィークリー」の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が文章を一部改変しております。
※全文は「TMAMマーケットウィークリー」をご確認ください。
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