(※画像はイメージです/PIXTA)

来週の米ドル円相場の動向に影響を与えそうな「先週の米国経済の動き」について、東京海上アセットマネジメントが解説します。

先週の主要な経済指標:5月の米小売売上高やFOMCなどに注目

先週は、5月の米小売売上高やFOMCに注目しました(図表1)。

 

(出所):Bloomberg (注):20日10時時点のデータ
[図表1]先週の主要経済指標 (出所)Bloomberg
(注)20日10時時点のデータ

 

5月の米小売売上は前月比▲0.9%と市場予想(同▲0.6%)を下回りました。

 

3~4月はトランプ政権による関税発動を前に自動車などを中心に駆け込み需要が継続したものの、5月はその反動が表れた格好となりました(図表2)。

 

(出所)Bloomberg (注)コントロールグループは外食、自動車同部品、建設資材、ガソリンスタンドを除いたもの
[図表2]小売売上高の推移 (出所)Bloomberg
(注)コントロールグループは外食、自動車同部品、建設資材、ガソリンスタンドを除いたもの

 

もっとも、小売売上高の基調を判断するうえで重要なコントロールグループ(自動車などを除いた小売売上高)は前月比+0.4%と4月(同▲0.1%)からプラスに転じており、底堅さを維持しています。

 

この先、関税引き上げに伴うインフレ加速が見込まれるなかで、小売売上高が底堅さを維持するか注目されます。

 

FOMCは事前の予想通り、FF金利の誘導目標レンジ(政策金利)を4.25%~4.50%に据え置くことを決定しました。最大の焦点であったドットチャート(政策委員の政策金利見通し)では、2025年の政策金利見通し(中央値)は3月と同様に2回の利下げが示されたものの、2026年は2回の利下げから1回の利下げに修正されました図表3)。

 

(出所)FRB公表資料をもとに東京アセットマネジメント作成 (注)1回の利下げ幅は0.25%
[図表3]ドットチャートの政策金利見通し (出所)FRB公表資料をもとに東京アセットマネジメント作成
(注)1回の利下げ幅は0.25%

 

同時に公表された経済見通しでは、関税引き上げにより成長率が抑制され、雇用がやや悪化するとともに、インフレが押し上げられるという内容に修正されました。

 

 

東京海上アセットマネジメント

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご留意事項】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『【米ドル円】東京海上アセットマネジメントが振り返る…6月第3週の「米国経済」の動き』を参照)。

 

※本記事は東京海上アセットマネジメントの「TMAMマーケットウィークリー」の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が文章を一部改変しております。

※全文は「TMAMマーケットウィークリー」をご確認ください。

 

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※本連載は、東京海上アセットマネジメントのレポート『〜TMAMマーケットウィークリー(6/16〜6/20)~』より一部を抜粋し、再編集したものです。
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