※写真はイメージです。本文、書籍とは関係ありません。

近年問題となっている日本各地の「空き家」問題。その空き家を維持するためには、誰かに貸すのが一番ですが、賃貸転用は何かと心配ごとが多いのも事実。本連載では、六原まちづくり委員会、ぽむ企画の共著『空き家の手帖 放っておかないための考え方・使い方』(学芸出版社)の中から一部を抜粋し、貸し家をめぐるトラブルを回避し、大家さんの不安を解消する方法をQ&A形式でご紹介します。

Q.こんなボロい家、誰も借りてくれないでしょう?

あの家、また貸したりせえへんの?

 

 

 

せやけど、今どき風呂もないような家、誰も借りたないやろ。

 

 

 

水もよう出えへんし、ふすまもボロボロやもん。

 

 

 

貸すんやったら、ちゃんときれいにせんとなあ。

 

A.いいえ、借りたい人はいます。

家はきれいじゃないと借り手がつかない?いいえ、一概にはいえません。

 

 

たとえばボロボロでも家賃が安いほうがよいという方がいます。DIYで住まいをカスタマイズしたい人、汚しても大丈夫な空間がほしい人もいます。きれいに直してあるよりも、手つかずの空間のほうが好きな人もいます。人が住まいに求める姿はさまざまです。

 

 

六原まちづくり委員会でも所有者と入居希望者を相互に紹介し、20 年間住まわれておらず廃屋に近い状態から、借り手の改修で見違えるように生まれ変わった事例など、マッチングの成功例が増えつつあります。いろいろな貸し方があるのです。

空き家の手帖 放っておかないための考え方・使い方

空き家の手帖 放っておかないための考え方・使い方

六原まちづくり委員会 ぽむ企画

学芸出版社

「あなたの家、空き家にしていませんか?」 地元の空き家に悩んだ住民自らが、実体験をもとにイラストと会話形式でまとめた空き家対策。空き家とは何か? に始まり、片付けの心得、活用のノウハウ、相続や耐震改修への素朴な…

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