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最大800万人が国外脱出?
そもそも「潤」とは何なのか。
この言葉が中国で最初に出現したのは2018年で、本格的に流行するようになったのは2022年に入ってからだった。「潤」という言葉は一種の社会に対する不満の表明であり、どうしようもない現状を嘆く意味合いが強い。
『フィナンシャルタイムズ』中国版のコラムニストで香港大学で教鞭をとるブライアン・ウォン助教授は、若者世代の動向からこの流行語を読み解いた。
激しい競争の中で、特に大都市圏ではサバイバルに近い状況が出現していると分析する。つまり、「潤」はもともと激化する競争や就職戦線などで不安に駆られた若者が局面打開を目指し海外を志向する動きだったのだ。
「潤」を実践する有志によってまとめられたGitHubの「潤学綱領」には、「潤」を志す人たちの心象がよく現れている。
また、中国15億人(中国の公式統計では約14億人だが、オフィシャルに登録されていない中国人も多くいる)のうち、年収12万人民元超が1億人ほどで、その中で約1,000万人が情報封鎖を突破し、かつ外部ネットワークにアクセスする条件を備えており、さらにそこから特権階級や既得利益者など200万人を除いた800万人が潜在的な「潤」だと推定する。
このように、今回の移民ブームは、「状況の悪化する中国から脱出する」という意味合いが強いのが特徴だ。
中国で有名な作家・コラムニストの賈葭(ジアジア)氏は、私が日本で「潤」の取材をするにあたってAkid※の次に会った人物だ。
※中国ネットメディア元記者
予定を合わせて、まずは亀戸天神社で久しぶりの再会を果たした。彼と知り合ったのももちろん北京。Akidと並んで、彼も北京のリベラル派メディア人サークルのど真ん中に属していた。前回会ったのは、雨傘(あまがさ)運動が進行中の香港を見て回ったころだっただろうか。当時彼は、深圳に居を構えていた。
2014年に起きたこの反政府デモは、香港で反中感情が最初に爆発した着火点だったと言えるだろう。国際金融都市として栄えてきた自治の街が一気に政治化した。幹線道路がデモ隊によって封鎖され、夥(おびただ)しい数のビラがあちこちに貼られ、警察との小競り合いが断続的に続いた。
その後、「香港においては香港の事情や香港人の利益を優先すべきだ」と主張する本土派が台頭した。また、2019年には犯罪容疑者の中国本土への引き渡しを可能とする条例改正案への反発に端を発したより大規模なデモが発生し、流血の衝突となった。
だが翌年、「国安法」が施行されると、民主派の政治家や活動家が逮捕されたり言論統制が強化されたりし、デモや集会の勢いは一気に萎んだ。
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