異物、ドライアイ…違和感の症状と原因はさまざま
目がゴロゴロする、異物感がある、目やに(眼脂)、充血、目が痛いなど、目(眼球)の違和感も、その症状と原因はさまざまです。
目がゴロゴロして異物感がある場合には、実際に異物が入っている場合と、そうではない場合があります。細かい砂、洗顔料のスクラブ、虫などがまぶたの裏の結膜に入った状態を「結膜異物」といいます。まばたきをするときにまぶたと角膜がこすれるために異物感を感じます。
また、金属や木工加工などの現場で、小さな金属片や木片が目に飛び込み、角膜に入り込むのが「角膜異物」という状態です。これは眼科で処置してもらいますが、早急に異物を除去し、感染を防ぐことが必要です。
また異物がないのに異物感がある場合は、結膜炎などの目の炎症やドライアイ、角膜に傷がついている場合などがあります。
まぶたの内側にできる小さくて白いブツブツは、結膜結石です。自然に排出されてしまう場合も多いですが、眼科では通常点眼麻酔後、細い針やピンセットで摘出します。
炎症が原因の「目やに」は原因の特定と対処が必要
目を強くこすったときなど、魚の目のように眼球がゼリー状のものに覆われているように見えることがありますが、これは涙嚢に溜まっていた目やにが出ていると考えられます。
朝起きたときなどの少量の目やには、正常な代謝活動でできた老廃物ですが、細菌やウイルスに感染したり、眼表面に炎症がある場合も、炎症反応で目やにが出ます。この場合は、原因を特定して対処する必要があります。
充血は「目が疲れたせい」と思いがちですが、病気が原因で起こることも多いので、症状がひどくなったり、長く続く場合は受診してください。