(※写真はイメージです/PIXTA)

資産があるからこそ、あえて質素な生活を選ぶ――そんな意外な選択をする人々がいます。一見すると奇異に映るかもしれませんが、その生活スタイルには、単なる「節約」とは異なる深い理由が隠されていました。本記事では佐藤健二さん(仮名)の事例とともに、波多FP事務所の代表ファイナンシャルプランナー・波多勇気氏が現代の富裕層の実態を紐解いていきます。※プライバシー保護の観点から、相談者の個人情報および相談内容を一部変更しています。

資産を築くための「固定費最小化」という考え方

では、佐藤さんのように「住居費を抑える」ことは資産形成にどのような影響を与えるのでしょうか? ファイナンシャルプランナーの視点からみると、固定費の圧縮は資産形成において極めて重要です。特に以下の点が影響を与えます。

 

1.貯蓄率の向上:​固定費が低いほど、貯蓄に回せる金額が増える。これは資産形成の基本です。

​2.投資に回せる余裕:​浮いたお金を運用すれば長期的に資産は増える。​

3.経済的自由の加速:​生活費を抑えることで、リタイア後も資産を減らさずに済む。​

 

「生活レベルを上げるのは簡単ですが、一度上げたものを下げるのは難しい。だからこそ、最初からシンプルな生活を維持し、資産を減らさずに生きるほうが、長期的にはメリットが大きいんです」

 

佐藤さんの選択は、すべての人に当てはまるわけではありません。しかし、住居費を見直すことで経済的自由度を高めるのは、多くの人にとって有益な視点となるでしょう。

 

「富裕層=豪邸暮らし」という固定観念にとらわれず、なにに価値を置くかを考えること。それが、本当の意味での『豊かさ』なのかもしれません。

 

 

波多 勇気

波多FP事務所

代表ファイナンシャルプランナー

 

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※プライバシーのため、実際の事例内容を一部改変しています。

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