(※写真はイメージです/PIXTA)
金利上昇を見込んだ65歳時点での「恐怖のローン残高」
65歳時点でのローン残高は次のように変わります。
300万円超も増えてしまいますね。
利息の総支払額…金利が変わらない場合との比較
そして最も怖いのは、利息の総支払額です。
●50年間金利が0.5%のままの場合 支払利息総額: 521万6,406円
●上記シミュレーションの場合 支払利息総額:2,233万1,708円
なんと、利息の総支払額は金利が上昇しなかった場合と比較して1,700万円超の増額です。総返済額は6,233万1,708円となります。
この結果にAさんは「先生、嘘でしょう? 借入金は4,000万円ですよ。その5割以上も利息で取られるのですか!?」とビックリされていました。筆者は、今後完済までの返済額に元金と利息の内訳を1ヵ月単位で示したものをお渡しし、間違いのないことをお伝えしました。
金利の低さで住宅ローンを選んでしまう人が多いのですが、金利が上昇してくるとギャップが大きくなり、家計へのダメージも酷くなります。ローン破綻や老後破産を防ぐためにも、今後の住宅ローン計画は非常に重要です。
・理想のマイホームに固執しない
・生前贈与を利用する
・繰上げ返済を利用する
などの対策を取って完済を目指してください。
川淵 ゆかり
川淵ゆかり事務所
代表