十分すぎるほどの老後資金があったのに…5年後、危機的状況へ
遺産と自分の貯金で5,000万円ほどの資産を持ちながらの自由な人生。時間もお金もあるのだから、これまでしんどい思いをしながら働いてきた自分に少しのご褒美をあげよう……始まりはそんな感じでした。
手始めに、賃貸マンションも家賃月8万5,000円の1Kから18万円の1LDKへ。長年乗っていた車を買い替えて憧れの高級車に。休みが取れずに行くことができなかったヨーロッパ各国への旅行も楽しみました。
収入が一切ないので、使った分そのまま減っていく通帳残高。しかし、それまで持ったことのないような大金、元々なかったお金が簡単に手に入ったことで、田中さんの「ご褒美」は止まらなくなりました。
とどめを刺したのは、「どれだけお金がかかるんだろう」と以前は一度も行くことがなかったキャバクラ。すっかりはまりこんでしまった田中さんは、遺産だけではなく、自分が苦労したお金まで使い込むようになりました。
その結果、65歳になるころには貯金は500万円を切るほどに激減。年金は月あたり13万円弱。家賃の支払いすらできない金額です。
ようやく冷静になった田中さんでしたが、使ってしまったお金は戻ってきません。
「あんなお金、もらわないほうがよかったのかもしれない」
そう悔やんでいるとか。
苦労をせず得たお金は浪費しがち?…どう使うかが肝心
突然大金を得て、人格が変わってしまう……こうしたケースはめずらしくありません。宝くじで1億円を当てた人が必ず幸せになるわけではないという話もあるように、お金がたくさんあるから安心、幸せになるのではなく、どう使うかで結果が変わるのでしょう。
また、長年働いた自分へのご褒美自体はまったく問題ありませんが、その範囲を決めておかないと、歯止めがきかなくなることも。長い老後のことを忘れることなく、適度に楽しむ程度にしておくべきでしょう。
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