今後更なる費用が必要になったときには銀行の教育ローンの利用も
拓也さんは、入学までに必要な資金を何とか国の教育ローンで工面しましたが、今後もさらに留学などの費用が発生する可能性を考え、その時は銀行の教育ローンを利用しようと考えています。
奨学金は子どもが借り入れ、子どもが返済する仕組みですが、国の教育ローンや銀行の教育ローンは親が借り入れ返済する点で異なります。
そして、奨学金を利用する場合は、奨学金が振り込まれるのは入学してからだということをしっかりと理解しておく必要があります。
拓也さんには他にも住宅ローンの返済があるため、できるだけ銀行の教育ローンを追加で利用することがないよう、今後は妻に働いてもらうことも考えています。また、息子にも学業に支障がない範囲で塾講師などのバイトをしてもらいたいと考えています。2人に家計の状況を伝えると、妻は「あなたに任せっぱなしで私も危機感がなかったわ。ごめんなさい」と謝り、息子も「国公立の大学も受けるけれど、いずれにしても大学に入って落ち着いたらバイトするよ。理系に進む友達よりは時間はありそうだから」と快諾しました。
返済方法は、在学中は金利だけを払う元金据置を利用し、卒業してから元金も合わせて返済する予定です。
単に奨学金を借りることだけを考えていた拓也さんの失態は、奨学金の仕組みをしっかりと理解していなかったことにあります。
卒業後の返済額とマンションのローンの返済額を合わせるとかなりの金額にはなるものの、無理のない金額になるよう返済期間を設定し、返済を続けるつもりです。
新井智美
トータルマネーコンサルタント
CFP
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