この丸餅と海老、見覚えがある…不倫発覚のきっかけは不倫相手がアップした雑煮の写真。「6000万円マンション」をペアローンで購入した〈40歳女性〉が正月早々疲弊したワケ【CFPの助言】

この丸餅と海老、見覚えがある…不倫発覚のきっかけは不倫相手がアップした雑煮の写真。「6000万円マンション」をペアローンで購入した〈40歳女性〉が正月早々疲弊したワケ【CFPの助言】
(※写真はイメージです/PIXTA)

良子さん(40歳)は3つ上の夫と2人暮らし。30歳のときに購入したマンションで暮らしていますが、夫の浪費癖が引き金になりとうとう離婚することに。しかもマンションはペアローンで購入したもので、まだローンが残っています。今回は、CFPなどの資格を持つトータルマネーコンサルタントの新井智美さんが、ペアローンで住宅ローンを組んでおり、離婚することになった際の注意点について解説します。

まとめ

散々もめたものの、最終的にマンションには良子さんが住み続けることとし、良子さんの名義で住宅ローンを借り換えることにしました。良子さんの収入が夫より多かったことが決め手になりました。マンション以外の財産は財産分与で半分にしたため、良子さんはその一部を頭金に入れ、無理のない返済金額に落ち着けることができたのです。

 

良子さんのケースは、このように無事に解決したものの、なかにはペアローンをそのままにして、家を出て行った側がローンを支払わず、その支払いが片方に回ってくるケースもあります。良子さんがもしペアローンにしたままその家に住み続けた場合、夫がローンの支払いを拒否する可能性もあります。その場合、良子さんが夫の分まで支払えなかった場合、最終的にマンションを立ち退かなければならなくなってしまいます。

 

最近では共働き世帯が増え、また住宅価格の高騰によってペアローンを組むケースも多く見られます。家を購入するときにはまさか離婚するなどは想定していなかったとしても、人生何があるか分かりません。

 

ペアローンを組む際には、離婚のときにまだ住宅ローンが残っていると大きな問題に発展することも十分理解したうえで契約することが大切です。

 

とりあえず今の家に住み続けることができてほっとした良子さんでしたが、夫の得意料理であるあのお雑煮がもう食べられないことを考えると、ちょっと寂しさを覚えるのでした。

 

 

新井智美

トータルマネーコンサルタント

CFP

 

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