(※写真はイメージです/PIXTA)

定年まで頑張って働いた人ほど、リタイア後は悠々自適に暮らしたいと考えるもの。しかし、老後には“想定外”がつきものです。特に昨今増えている晩婚・晩産夫婦には注意が必要で……。本記事では、田中さん(仮名)の事例とともに、晩婚・晩産夫婦の老後の注意点についてFP相談ねっと・認定FPの小川洋平氏が解説します。

晩婚・晩産の老後

晩婚化が進み、田中さんのように母親の年齢が40歳以降で子供を持つことになったという夫婦も多いもので、2018年の厚生労働省人口動態統計によると5万2,917人となっています。これは、出産した人数のうち5.8%が40歳以上だったことを示します。

 

晩婚・晩産の場合には老後の資金と教育資金という、大きなお金が必要になるタイミングが重なるため、より事前にしっかり計画を立てておく必要があります。

 

かわいい子供のためですから、親としてはできるだけお金のことで制限をかけずに、やりたいことをやらせてあげたいものですよね。しかし、無理をして自分たちの老後が立ち行かなくなってしまっては本末転倒です。生活資金が足りない、介護資金がないといったことになっては後々困るのは子供たちです。

 

老後には想定外の支出もありますので、しっかりライフプランを考えてゆとりを持って資金を用意しておくことは大事です。実際に想定外の支出があった場合には、いま自分たちにどのような選択肢があるのかを知り、なにをすべきなのかを一度立ち止まって考えてみることが必要です。

 

ファイナンシャルプランナーなどの専門家も活用しながら、自分たちが使うことができる選択肢の中からなにをどう組み合わせて資金を準備し、やりたいことを実現していくのか、自分たちに合った方法を考えて決断していくとよいでしょう。

 

 

小川 洋平

FP相談ねっと

CFP

 

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