亀田の「ソフトサラダ」はコンビニの棚のどの段にあるか
近年コンビニエンスストアやスーパーマーケットでは、プライベートブランド(小売店・卸売業者が企画して、独自のブランドで生産・販売する商品のこと。セブン-イレブンの「セブンプレミアム」、ファミリーマートの「ファミマル」、イオンの「トップバリュ」などが有名です)の安い商品の品ぞろえが充実してきています。
そして、いつの間にか既商品が同種のプライベートブランド品に置き換わっていたりします。
ところが、「ソフトサラダ」や「ポテロング」はプライベートブランド商品に置き換わらず、常にコンビニの棚に用意されています。そして、もっと安い同等品のプライベートブランド商品よりも売れているのが普通です。
また、値段が変動してもあまり売れ行きは変わりません。それは消費者が欲しいのが「サラダ油をからめた塩せんべい」でなく「亀田のソフトサラダ」であり、また「ポテトのスティック菓子」でなく「森永のポテロング」だからです。
「欲しいから買う」商品は、一般には目立つ位置に置かなくても売上は変わりません。なぜなら、どこにあっても消費者はそれを探して買ってくれるからです。
一方で、プライベートブランド商品やファンをまだ獲得していない商品(新発売の商品なども含む)は、目立つ位置にあれば購入されますが、わざわざ探して購入されることはないので、売上を増やすためには目立つ位置に置く必要があります。
その結果として、多くのコンビニエンスストアでソフトサラダはあまり目立たない下のほうの棚(それでも売れる)のポジション(多くの場合もっとも下の位置)に置かれるのに対して、対応する商品であるプライベートブランドの塩せんべい系は、より目につく中段の棚に置かれることになります。
同様の「欲しいから買う」商品として、食品ではサッポロ一番塩らーめんパック、キユーピーマヨネーズ、マ・マースパゲティ麺などがあります。
越智 啓太
法政大学文学部心理学科教授
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