夫が不倫を頑なに否定→「離婚調停」が不成立に…あまりにあっけない終わりに拍子抜け【弁護士が解説】

夫が不倫を頑なに否定→「離婚調停」が不成立に…あまりにあっけない終わりに拍子抜け【弁護士が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

離婚調停をしても、相手とどうしても合意できないケースや、相手が調停に来ないために話をまったく進められないケースは少なくありません。こうした場合、調停は「不成立」となるのですが、では、不成立となった場合、その後はどう対処したらよいのでしょうか? 本記事では、離婚調停が不成立になった際の対処法について、Authense法律事務所の白谷英恵弁護士が解説します。

離婚訴訟は相手が出席しなくても進められる

離婚調停に相手が来なかった場合、「訴訟にも相手が来なかったらどうすればいいのだろう?」と考える方もおられます。訴訟は調停と違い、相手が来なくても進められる手続きです。訴訟で反論も出席もしない場合、原則として、相手方の言い分を全面的に認めたという扱いとなります。

 

以上より、訴訟では「相手が来ないかもしれない」ことについて、さほど大きな不安を抱く必要はありません。

訴訟では立証しないと主張を認めてもらえない

訴訟では、こちらにも綿密な立証を求められることに注意が必要です。たとえば相手が不倫していると主張するなら、不倫の証拠を提出して明らかにしなければなりません。訴訟を有利に進めたければ事前にしっかり証拠を集め、法律的に正しい主張を行う必要があります。

調停が不成立になっても

離婚調停から離婚訴訟への流れは、一般にあまり知られていないので「調停が不成立になる」と聞くと不安に感じる方も多数います。しかし調停が不成立になっても粛々と訴訟を進めていけばいいだけなので、おそれる必要はありません。離婚問題に、一人で悩んで立ち止まってしまったら、専門家へ相談することも検討してみるとよいでしょう。

 

 

白谷 英恵

Authense法律事務所

 

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