Q. 生命保険を解約したら、これまでに払った保険料がムダにならない?
A. 解約するとムダになる保険もあります
生命保険を解約すると、解約返戻金を受け取れる場合があります。
解約返戻金とは、生命保険を途中で解約したときに払い戻されるお金です。解約返戻金を受け取れるのは、いわゆる「貯蓄型保険」といわれる保障を得ながら貯蓄できるタイプの保険になります。
解約返戻金は解約するタイミングによっては払い込んだ保険料を下回ることもあるので要注意。
その場合、生命保険を解約せずに保険料の支払いのみをストップして保障を残せる場合もありますが、保障額が契約当初より少なくなってしまうのがデメリットです。
なお、解約返戻金のない生命保険を「掛け捨て型保険」と呼びます。
文字通り払った保険料はムダになってしまいますが、割安な保険料で加入できるため、まさかの大きなリスクに備えるための安心料のようなもの。ある程度の資産が手元にあれば不要と考えてよいでしょう。
お宝保険は残しておこう
また、1980年代後半〜1990年代にかけて加入した生命保険は、いわゆる「お宝保険」と呼ばれるものが多く、解約すると損をする可能性が高いです。
お宝保険の特徴は、①貯蓄型保険であること、②予定利率がかなり高いことの2つが挙げられます。
現在の生命保険の利率はほぼゼロに近いですが、お宝保険には3%~6%超のものも存在しました。
利率の高い貯蓄型保険は、加入しているだけでも運用額がかなり貯まっている可能性が高いです。何でも解約してしまうのではなく、古い生命保険こそ必ず内容を確認しましょう。
三原 由紀
プレ定年専門FP®
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