笑顔でお声がけをしても、お客様に素っ気ない態度を取られてしまう……。こういった状況は販売員なら誰しも経験したことがあると思います。つい心が折れてしまいそうになりますが、こういったときにはどうお客様に向き合えばよいのでしょうか。本記事では、元ルイ・ヴィトン トップ販売員の土井美和氏の著書『元ルイ・ヴィトン トップ販売員の 接客フレーズ言いかえ事典』(大和出版)より一部を抜粋・再編集して、こういった場面で使いたい“心が動くフレーズ”をご紹介します。
販売員を避けている、素っ気ないお客様…どう接するべき?
【無難なフレーズ】
(素っ気ない反応に対し)「失礼いたしました」
【心が動くフレーズ】
(素っ気ない反応に対し)「何かあればいつでもお声がけくださいませ」
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「素っ気ない=声をかけられることが不愉快」とは限りませんし、ご来店くださったお客様に歓迎を伝えたり、お声がけをするのは販売員として当然のことです。反応がなくても委縮せず、いつでもお手伝いできるように備えましょう。
「素っ気なくされて当然」と考え、いちいち落ち込まないこと
笑顔でお声がけしても、素っ気なくされたり無視されてしまったり……。販売員をしていれば誰しもが経験することだと思います。私も販売員になったばかりの頃は、お客様から素っ気ない態度をとられると、それだけで心が折れ、次のお客様にお声がけするのも怖くなってしまって、という悪循環に陥っていました。
しかし、すべてのお客様が目的を持ってご来店しているわけではないですし、すべてのお客様が明るく社交的で「販売員さんと話すのが大好き!」というテンションでいらしているわけではないので、素っ気なくされて当然なんですよね。
大事なのは、そこで腐らないことです。めげないこと。いちいち落ち込まないことです。
たとえ、お声がけしてそのような反応だったとしても、「何かあれば、いつでもお声がけくださいませ」と臆せず笑顔でお伝えし、つかず離れずの距離で見守ればいいのです。そうすれば、お客様の目や手、足が止まる瞬間にいち早く気づいてお手伝いができますし、お客様のタイミングで、さっき一度声をかけてくれたあなたに「すみません」と話しかけてくださるかもしれません。
無視されたお客様と接触することを恐れて離れてしまっては、このようなサインに気づくことはできません。
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株式会社Clienteling Advisory
代表取締役
2001年、ルイ・ヴィトンジャパンに入社。2012年、日本全国で顧客保有数No.1の実績を獲得し、それ以来150名以上の顧客ポートフォリオを継続的に担当する。長年の現場経験で培った「選ばれ続ける信頼関係づくり」のノウハウをもとに、現在は全国各地で研修・講演活動を行っている。
2024年には、中国を代表するラグジュアリースキンケアブランドの依頼を受け、上海にて初の海外研修を実施。日本国内だけでなく、海外展開にも力を注ぐ。これまでに、業界を問わず100回以上の講演実績があり、販売員の「お客様と長くつながる力」を育てる研修に定評がある。
著書『元ルイ・ヴィトン顧客保有数NO.1 トップ販売員の接客術』『元ルイ・ヴィトン トップ販売員の 接客フレーズ言いかえ事典』(大和出版)は、累計4万部のロングセラーとなっている(2025年9月現在)。また、『トップ販売員の接客術』は2025年2月に中国版電子書籍を刊行、2026年1月に英語翻訳版の出版を予定している。
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連載元ルイ・ヴィトン トップ販売員が教える「心が動く接客フレーズ」