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「オプション取引って難しそう」
「株価の動きが小さいときでも利益を狙いたい」
「株式投資の経験はあるけれど、オプション取引にも挑戦してみたい」
「ウィブル証券で米国株オプション取引を始める方法を知りたい」
この記事では、そのような疑問や悩みを持つ方に向けて、ウィブル証券の「米国株オプション取引」について、初心者にもわかりやすく解説します。
最後まで読むと、オプション取引を始めるきっかけがつかめるはずです。
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1. ウィブル証券とは?
米国株オプションについて解説する前に、ウィブル証券について簡単に紹介します。
1.1.「ウィブル証券」とは?
ウィブル証券はアメリカ発のオンライン証券です。2021年にマディソン証券(旧・山源証券)を買収して日本市場へ参入し、2023年4月から本格的にサービスを開始しました。
日本の金融庁に登録された金融商品取引業者(関東財務局長[金商]第48号)であり、日本の法律に基づいて厳格な規制と監査のもとで運営されています。
ウィブル証券は特に「米国株」と「米国株オプション」に強みがあり、主に次のような特徴があります。
- 米国株の取扱銘柄数が約7,000銘柄と豊富
- 米国株の取引手数料が業界最低水準(約定代金の0.2%)
- 単元未満株(端株)取引で少額から投資が可能
- 「Webull」アプリで高度なチャート分析が可能
- 人気チャートツール「TradingView」との連携が可能
ウィブル証券は「日本株」にも対応しており、メイン口座としてはもちろん、サブ口座としてもおすすめです。
1.2. 総合口座の米ドルを「Moneybull」で運用できる
ウィブル証券には、総合口座にある米ドルが「外貨建てMMF」で自動運用される「Moneybull」というサービスがあります。
2025年4月末時点の月間平均年換算利回りは3.84%で、投資に回していない米ドルでも利息を得られるため、資金を無駄なく活用できます。
ただし、米国株オプションを取引する際は、「総合口座」から「オプション口座」へ資金振替を行う必要があるため、オプション口座内の資金はMoneybullの運用対象から外れることになります。
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2.「オプション取引」とは?初心者にもわかりやすく解説
ここではまず、オプション取引の基本を解説します。すべてを一度で理解する必要はないので、概要をつかむところから始めてください。
2.1.「オプション取引」とは?
オプション取引とは、あらかじめ決められた価格で、将来に株式などを「買う権利」または「売る権利」を取引する仕組みです。
実際に株式を売買するのではなく、「将来の売買の権利」を売り買いする点が特徴です。ただし、「権利の売買」といわれてもいきなり理解できる方は少ないと思うので、イメージしやすいように「自動車保険」にたとえて説明します。
オプションの買い手は、プレミアム(オプション料)を支払うことで、特定の権利を得られます。
自動車保険だと、オプションの買い手は「契約者」、プレミアムは「保険料」にあたります。保険期間中に無事故だと支払った保険料は戻らないのと同じように、オプションも権利を行使しなければプレミアムは返ってきません。
一方、オプションの売り手は、プレミアムを受け取る代わりに、買い手が権利を行使した際にはその取引に応じる義務を負います。
自動車保険だと、オプションの売り手は「保険会社」にあたります。契約者が事故を起こした場合、保険金の支払いに応じる必要があるのと仕組みは同じです。
2.2. オプション取引の対象となる商品

オプション取引において、オプションが行使されたときに取引の対象となる資産を「原資産」といいます。この原資産には、「株価指数」や「個別株」などがあります。
2.2.1. 株価指数オプション
株価指数オプションとは、「S&P500」や「NASDAQ 100」、「日経225」などの株価指数を原資産とするオプションで、市場全体の値動きを対象にしています。
日本では、オプション取引といえば「日経225オプション」が代表的な存在として知られています。
2.2.2. 個別株オプション
個別株オプションとは、「アップル」や「エヌビディア」、「トヨタ自動車」などの個別株を原資産とするオプションで、その銘柄の値動きを対象にしています。
米国では、個別株オプションのほうが株価指数オプションより取引量が多く、保有株の下落リスクを抑えたいときや、特定の銘柄の株価上昇を狙って短期的に利益を得たいときなどに利用されます。
日本にも個別株オプション(愛称:かぶオプ)はありますが、米国の個別株オプションと比べると取引量は少なく、対象銘柄はトヨタ自動車やソフトバンクグループなどの大型株や一部ETFを含むこちらの228銘柄に限られます(2025年10月1日時点)。
なお、日経225オプションの取引単位は指数の1,000倍であるのに対して、米国株オプションの取引単位は100倍となっているため、比較的少ない資金で取引を始めることができます。
日本よりも米国のほうがオプション取引が活発に行われており、米国の取引量は日本の60倍超ともいわれています。

2.3. オプションの種類

オプション取引には、権利行使ができるタイミングに応じて、「ヨーロピアンタイプ」と「アメリカンタイプ」の2種類があります。
2.3.1. ヨーロピアンタイプ
権利行使期間の満期日だけに権利を行使できるオプションを「ヨーロピアンタイプ」といい、日経225オプションなどが該当します。
2.3.2. アメリカンタイプ
権利行使可能な期間であればいつでも権利を行使できるオプションを「アメリカンタイプ」といい、米国株オプションが該当します。
権利行使のタイミングを自由に選択できるため、柔軟にリスク管理をすることができます。
筆者が初めてオプション取引を勉強したときは、アメリカには“自由の女神”があるから、いつでも権利行使ができる『アメリカンタイプ』とイメージで覚えました。

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3. ウィブル証券で「米国株オプション取引」を始めるメリット5つ
オプション取引の概要を把握できたら、いよいよウィブル証券の米国株オプションについて見ていきましょう。
■ウィブル証券の「米国株オプション取引」の概要
| 取引時間 |
・米国夏時間(3月の第2日曜日~11月の第1日曜日):22時30分~翌5時 |
| 注文可能時間 |
原則365日・24時間(成行の買い注文は、取引時間中のみ可能) |
| 取引手数料 |
1枚あたり0.6米ドル(税込) |
| 約定日 | ウィブル証券が取引注文の成立を確認した日 |
| 受渡日 | 約定日の翌営業日 |
| 満期日 | 基本毎月第3金曜日(個別株オプション・株価指数オプション) |
| 注文単位 |
1単元以上、100株単位 |
|
注文方法 |
成行注文、指値注文、逆指値注文、セット注文(IFD+OCO)、OCO注文(決済) |
以上を踏まえて、ウィブル証券で米国株オプションを始めるメリットを厳選して5つ紹介します。
■ウィブル証券で「米国株オプション」を始めるメリット5つ
順番に解説します。
メリット①:取扱銘柄数は業界最多水準の約4,300銘柄
ウィブル証券で取引できる米国株オプションの銘柄数は、業界最多水準の約4,300銘柄です(米国株オプションと株価指数オプションの合計)。
これにより、多様な戦略が可能になります。
ただし、小型株のなかには流動性(売買がどれだけ活発に行われているかの度合い)が低い銘柄もあり、注意が必要です。一方、アップルやテスラ、エヌビディアといった日本でもよく知られている大型株は、オプション取引の流動性も高く、問題なく取引できます。
メリット②:取引手数料が低水準
ウィブル証券で米国株オプション取引を行う場合、1枚あたり0.6米ドル(税込)の取引手数料がかかります。
取引手数料自体は低水準ですが、最低取引手数料が1注文につき2.18米ドル(税込)と定められています。1〜3枚の取引の場合は最低手数料の2.18米ドルが適用され、割高になる点には注意が必要です。
なお、米国株オプション取引の決済は米ドルで行われ、日本円から米ドルに両替する際には、1米ドルあたり15銭の為替手数料が別途かかります。
メリット③:取引1回で「リアルタイムデータ」を無料で閲覧可能
ウィブル証券が提供するオプション価格データは、通常は15分遅れで配信されます。
米国の取引時間中に1分1秒を争う取引をするのではなければあまり問題になりませんが、本格的にオプション取引に取り組む場合は、リアルタイムのオプション価格をチェックすることをおすすめします。
ウィブル証券では、オプション口座の開設後30日間は、通常月780円(税込)のリアルタイムのオプション価格データを無料で利用できます。
さらに、30日間の無料期間終了後でも、米国株オプションを1回以上取引すると、リアルタイムデータの無料提供が自動で再開され、引き続き閲覧できます。
メリット④:情報を一覧で確認できる「オプション取引ツール」
ウィブル証券のオプション口座を開設し、「Webullアプリ」をインストールすると、オプション取引専用ツールを利用できるようになります。
「オプションチェーン」の画面では、特定の銘柄のオプションに関する情報を一覧で確認できます(参照:公式サイト『オプションチェーンをわかりやすく読む方法』)。
また、「オプション統計」の画面では、どの権利行使価格にどの程度のポジションを保有している投資家がいるのかを確認できます。これにより、市場参加者の株価見通しを推測でき、今後の株価動向を予測するヒントにもなります。
すべての情報を理解する必要はありませんが、まずは自分で操作してみて、興味を持つところから始めましょう。
メリット⑤:米国株オプションの「デモ取引」ができる
ウィブル証券では、仮想資金100万ドルを使って、リアルタイム相場データで米国株オプションのデモ取引ができます(米国株のデモ取引も可能)。
オプション取引は、通常の株式投資とは仕組みや考え方が異なります。そのため、オプション取引自体が初めての方はもちろん、ウィブル証券での取引が初めての方も、まずはデモ取引を活用して慣れることを強くおすすめします。
デモ取引では、本番と同様の画面で取引の練習ができるため、取引ツールの使い方や発注の手順、損益の変化、損益グラフの見方など、さまざまな機能を試すことができます。
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4. ウィブル証券で「米国株オプション取引」を始める方法
ウィブル証券で米国株オプション取引を始めるには、株式等を取引する「総合口座」とは別に、「オプション口座」の開設が必要です。
まだ総合口座を持っていない方は、総合口座の開設と同時にオプション口座を申し込むことも可能です。一方、すでに総合口座を持っている方は、追加でオプション口座を申し込めます。
両方のパターンを解説します。
4.1. ウィブル証券の総合口座を「未開設」の場合
まだウィブル証券の総合口座を持っていない場合は、こちらの口座開設ページから申し込みをしてください。総合口座の開設手続きと同時に、米国株オプション取引口座の申し込みも行えます。
途中で「同時口座開設お申込み」の画面が表示されるので、「米国株オプション取引口座」にチェックを入れ、案内に沿って手続きを進めましょう。

4.2. ウィブル証券の総合口座を「開設済」の場合
すでにウィブル証券の総合口座を持っている場合は、Webullアプリでは、画面下部の「メニュー」>「設定」よりオプション口座を申し込めます。

設定画面では、「証券口座の管理」をタップします。

オプション口座が未開設の場合、証券口座の管理画面にある「オプション取引」の項目が「申込み>」と表示されるので、これをタップして手続きを進めてください(以下の画面では「開設済」と表示)。

通常、オプション口座の開設の審査には1~2営業日かかります。取引できるようになるまでは、デモ取引を活用して操作に慣れておきましょう。
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■「オプション買付代金」の準備方法
米国株オプション取引を始めるには、入金後、日本円から米ドルに両替し、総合口座からオプション口座に「資金振替」をする必要があります。資金振替は、アプリ下部の真ん中の「ウィブル証券のロゴ」>「資産サマリー」より行います。
総合口座で運用しているMoneybullの米ドルをオプション口座に振替する場合は、最初に外貨建てMMFの「解約手続き」を行う必要があります。営業日の15時までに解約しないと翌営業日扱いとなるため、早めに手続きを進めてください。
5. オプション取引の「4つの基本戦略」

ウィブル証券で米国株オプション取引を始める準備が整ったら、まずは基本となる4つの戦略を押さえましょう。
オプション取引にはさまざまな戦略がありますが、多くはここで紹介する基本戦略の組み合わせです。
■オプション取引の「4つの基本戦略」
| ポジション | 相場観 | 損益特性 | おすすめの人 | |
| ① | コール買い | 大幅な上昇 | 利益無限/損失限定 | 少額でレバレッジを狙いたい人 |
| ② | プット買い | 大幅な下落 | 利益無限/損失限定 | 下落ヘッジや短期下落を狙いたい人 |
| ③ | コール売り | 緩やかな下落 ~横ばい |
利益限定/損失無限 | プレミアム収入を得たい人 |
| ④ | プット売り | 緩やかな上昇 ~横ばい |
利益限定/損失無限 | プレミアム収入を得たい人 |
それぞれ解説します。
① コール・オプションの買い
オプション取引の「コール・オプションの買い」は、相場が今後上昇すると予想する場合に利用します。
相場が上昇すれば上昇するほど利益は増加しますが、予想に反して相場が下落した場合の最大損失は、オプション購入時に支払ったプレミアム分に限定されます。
コール・オプションの買いなら、現物株を買うより少ない資金で株価の上昇の恩恵を受けられる可能性があります。
このように、コール・オプションの買いは、強気な戦略として利用されるケースが多いです。
筆者がオプション取引を勉強したときは、「コール=呼ぶから『買い』」とイメージで覚えました。

② プット・オプションの買い
オプション取引の「プット・オプションの買い」は、相場が今後下落すると予想する場合に利用します。
相場の下落幅が大きいほど利益は増加しますが、予想に反して相場が上昇した場合の最大損失は、オプション購入時に支払ったプレミアム分に限定されます。
プット・オプションの買いは、現物株を保有していて「長期的には上昇する」と考えてはいるものの、決算発表などのニュースで「短期的には下落するかも」と予想している場合などに、下落リスクのヘッジ手段として利用できます。
また、現物株を保有していなくても、ある銘柄が下落する可能性が高いと判断したときに、空売りの代替手段としても活用できます。プット・オプションの買いなら、信用売りをするより少ない資金で株価の下落局面でも利益を得られる可能性があります。
このように、プット・オプションの買いは、弱気な戦略として利用されるケースが多いです。
筆者がオプション取引を勉強したときは、「プット=押しつけて『下落したら儲かる』」とイメージで覚えました。

③ コール・オプションの売り
オプション取引の「コール・オプションの売り」は、相場が今後一定の株価以上に上昇しないと予想する場合に利用します。
相場が下落した場合の利益は受け取るプレミアム分に限定される一方、予想に反して相場が上昇した場合の損失は無限大になります。
④ プット・オプションの売り
オプション取引の「プット・オプションの売り」は、相場が今後下落する可能性が低く、上昇すると予想する場合に利用します。
相場が上昇した場合の利益は受け取るプレミアム分に限定される一方、予想に反して相場が下落した場合の損失は無限大になります。
暴落時にプット・オプションを売っていた場合は大きな損失につながるリスクがあるため、プット・オプションの売りだけのポジションを安易に大量保有するのはやめましょう。
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6. ウィブル証券で「米国株オプション」を注文する方法【画像付き解説】
オプション取引の4つの基本戦略を理解したら、実際にウィブル証券のWebullアプリを使って、米国株オプションの注文を出してみましょう。
ここでは、現値が192米ドルのエヌビディア(ティッカー:NVDA)の株価が短期的に上昇すると予想し、コール・オプションを指値で1枚買うケースを紹介します。
なお、すでにオプション口座に買付余力があることを前提にします(オプション口座への入金方法は、公式サイト『Q.オプション口座への入金方法を教えて下さい。』をご覧ください)。
流れは次の5ステップです。
順番に解説します。
STEP1:取引する銘柄を検索して表示する
取引する銘柄を探す方法はいくつかありますが、ここでは銘柄名の一部または全部を入力して検索するシンプルな方法を紹介します。
Webullアプリにログイン後、下部メニュー「マーケット」>「株式」の順に進みましょう。そして、画面上部のタブを「米国」に切り替え、虫眼鏡マークをタップします。

そして、検索窓に「エヌビディア」と入力し、候補銘柄の一覧から該当銘柄を探してタップしてください。

STEP2:「オプション」ボタンをタップする
取引したい銘柄の詳細ページが表示されたら、下の「オプション」ボタンをタップしてください(オプション取引の対象外の銘柄には表示されません)。

STEP3:「権利行使価格」を選択する
次のように、該当銘柄の「オプションチェーン」画面が表示されるのを確認しましょう。

ただし、標準ではコールとプットが同じ画面に表示されています。
そのため、画面下の「両方」をタップし、「コール」か「プット」のどちらか一方を選択して切り替えて見ると、画面が見やすく混乱しにくくなります(ここでは「コール」を選択)。

「31 Oct 25(W)100」と書かれている部分が、権利行使日です。
この場合は、「2025年10月31日に満期日を迎えるオプション」という意味です。「W」はWeeklyの略で、エヌビディアのように1週間ごとに満期日が設定されている銘柄もあります。
今回は満期日まで残り3日間(「3D」と表記)しかなかったため、別の権利行使日のオプションを探します。
権利行使日の部分をタップすると、取引可能な権利行使日の一覧が表示されます(銘柄によって表示は異なります)。

ここでは、「07 Nov 25(W)100」を選択しました。「2025年11月7日に満期を迎えるオプション」という意味です。満期日までは残り10日間(「10D」)です。
これをタップすると、取引するオプションのプレミアム一覧が表示されます。

この時点でエヌビディア株の価格は192.94米ドルだったので、10日以内には195米ドルを超えるだろうと予想し、現値より少し高い「195米ドルのコール・オプション」を指値で1枚買うことにしました。
「$195」と表示されたプレミアム価格の部分をタップしましょう。
■用語解説
・イン・ザ・マネー:オプションの買い手が権利行使したときに、利益が発生する状態のこと
・アウト・オブ・ザ・マネー:オプションの買い手が権利行使したときに、利益が発生しない状態のこと
STEP4:注文内容を入力する
「07 Nov 25(W)100」のコール・オプションの注文画面が表示されたら、注文内容を入力していきます。画面上部にはプレミアム価格のチャートも表示されるなど、さまざまな情報を確認できます。

なお、米国株オプション取引の口座区分は「一般口座」で、決済通貨は「米ドル」のみです。
今回は、売り気配より高い「5.25米ドルで1枚の指値買い」の注文を出してみます。
注文画面の下部には、入力した注文内容で約定した場合の概算約定代金や概算手数料などが表示されます。
すべて入力したら、「買付」をタップしてください。
STEP5:注文内容を確認して発注する
注文内容を確認したら、最後に「注文する」をタップしてください。注文が正常に送信されると、「注文の送信に成功しました!」と表示されます。

「完了」をタップして、画面を閉じましょう。
注文状況などは、アプリ下部の「ウィブル証券のロゴ」>資産サマリーの「オプション口座」より確認できます。

未約定の場合は「執行中の注文」、約定済みの場合は「保有銘柄」に表示されます。

今回はすぐに約定したので、保有銘柄の欄にポジションが表示されています。現在の評価損益もここで確認できます。
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7.「米国株オプション取引」を始める前に知っておくべき注意点3つ
ここでは、ウィブル証券の場合に限らず、米国株オプション取引を始める前に知っておくべき注意点(デメリット)を3つに絞って紹介します。
リスクを正しく理解したうえで、オプション取引を上手に活用しましょう。
それぞれ解説します。
注意点①:取引口座は「一般口座」
ウィブル証券に限らず、米国株オプションは「一般口座」での取引になります。
「特定口座」の場合は、自動で損益計算や源泉徴収が行われますが、「一般口座」では自分で年間損益を集計し、確定申告を行う必要があります。
注意点②:レバレッジがかかっている
米国株オプション取引にはレバレッジがかかっており、原資産である銘柄の100株分の取引が可能です。
現物株を購入するよりも少ない資金(プレミアム)で原資産を取引できるため、大きな利益が狙える一方、予想が外れた場合は損失も大きくなるリスクがあります。
そのため、米国株オプション取引では、現物株以上に資金管理とポジション管理が重要です。
本番環境で取引を始める前に、ウィブル証券のデモ取引を利用して感覚をつかんでおくことをおすすめします。
注意点③:「売り」の場合は損失が無限大
米国株オプション取引で「コール・オプションの売り」や「プット・オプションの売り」を行う場合、相場が予想と反対方向に大きく動いた場合、理論上は損失が無限大になるリスクがあります。
オプションの「買い」の場合、支払ったプレミアム(オプション料)以上の損失は発生しません。プレミアムが5米ドルであれば、損失は最大でも5米ドルに限定されます。
一方、オプションの「売り」の場合、受け取れるプレミアムが5米ドルだとしても、損失は20米ドル、100米ドルと際限なく拡大する可能性があります。これは、信用取引の空売りの損失が無限大なのと同じ構造です。
オプション取引では、仮に取引成績が「9勝1敗」であっても、1回の大きな損失でこれまでの利益をすべて失い、損失に転じるケースもあります。
相場には“まさか”はつきものです。
「この価格までは上昇・下落しないだろう」という予想のもと、初心者が安易にオプションを大量に売るのは非常に危険な行為です。売る場合は、少量から経験を積み、損切りルールを設定し、資金管理を徹底することが重要です。
筆者が以前に日経225オプションを取引していたとき、満期日近くに現値より少し高い権利行使価格の10円以下のコールを何十枚も売ったところ、日経平均が急騰して痛い目に遭った経験があります。
オプションの売りは損失が無限大になるため、くれぐれもご注意ください。

8. よくある質問
最後に、ウィブル証券の米国株オプション取引に関するよくある質問に7つ回答します。
Q1. ウィブル証券の「オプション口座」は、何歳から申し込めますか?
ウィブル証券でオプション口座の開設申請ができる年齢は、18歳以上75歳未満です。
Q2. ウィブル証券で「日経225オプション」は取引できますか?
いいえ。ウィブル証券では「日経225オプション」は取引できません。
ウィブル証券が対応しているオプション取引は、「米国株オプション」と「株価指数オプション」です。
Q3. ウィブル証券で米国株オプション取引を始める際の最低入金額はいくらですか?
ウィブル証券の米国株オプション取引では、最低入金額は設定されていません。
Q4. ウィブル証券では、PCでも米国株オプションは取引できますか?
はい。ウィブル証券では、PC版取引アプリからも米国株オプションの取引が可能です(参照:公式サイト『ウィブル証券PC版取引アプリに新機能を提供開始』)。
なお、ウィブル証券は「TradingView」と連携してTradingViewのチャート上から米国株と日本株を発注できますが、米国株オプションは対象外となっています。
Q5.「カバード・コール戦略」とは何ですか?
「カバード・コール戦略」は、オプション取引の代表的な戦略の一つです。
「現物株の購入・保有」と「その株式のコール・オプションの売り」を同時に行うことで、保有株の下落リスクをヘッジしつつ、プレミアム分の利益を狙えます。
ウィブル証券でカバード・コールの注文をする方法は、公式サイト『Q.カバード・コールの注文方法を教えて下さい。』を参考にしてください。
Q6.「米国株オプション取引」で得た利益には税金はかかりますか?
米国株オプション取引で得た利益には、原則20.315%(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%)が課税されます。
米国株オプションは「一般口座」での取引になるため、自分で年間損益を計算し、確定申告を行う必要があります。
Q7. ウィブル証券以外で「米国株オプション取引」ができる国内の証券会社はありますか?
米国株オプション取引に対応している国内証券会社は、ウィブル証券、サクソバンク証券、IB証券(インタラクティブ・ブローカーズ証券)の3社です。
SBI証券や楽天証券など、国内の主要ネット証券は米国株オプション取引に対応していません。
9. まとめ
この記事では、ウィブル証券での「米国株オプション取引」のやり方を中心に解説しました。
米国ではオプション取引が活発に行われていますが、日本の個人投資家にはオプション取引自体がまだなじみが薄いかもしれません。
しかし、オプション取引を活用すれば、値動きを正確に予想できなくても、「満期日までにいくらまでは上昇しない」「短期的には下落する可能性が高い」「しばらくは横ばい」など、大雑把な相場観でも利益をあげられるチャンスがあります。
特に、株式投資では利益を出しにくいとされている横ばい相場(ボックス相場)でも収益チャンスがあるのは、オプション取引ならではの魅力です。
本記事で紹介したのは、オプション取引のごく基本的な内容に過ぎません。オプション取引には、ここで紹介した4つの基本戦略を組み合わせた、より多様で高度な戦略も数多く存在します。
「なんとなく難しそう」という理由だけで敬遠せず、ウィブル証券で米国株オプション取引を少額から始めて、投資の幅を広げましょう。
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