投資のリスクを分散させる6つの方法
購入する銘柄を分散する以外にも、リスクを分散させる方法があります。以下の6つの方法を頭に入れておきましょう。
①資産クラスの分散
資産クラスとは、投資先の種類のことです。株、債券、不動産、実物資産などが主な資産クラスとして挙げられます。株の中にも、 日本株、 米国株などの資産クラスがあります。
異なるリターンパターンを持つ資産クラスに投資することで、リスクを小さく(リスク分散効果を大きく)できます。
②時間の分散
異なるタイミングで購入し、⻑期で運用することによりリスクを小さくします。時間の分散の代表例が、ドルコスト平均法です。毎月定額を投資することで(異なるタイミングで投資することで)、平均購入コストが下がります。タイミングを見ないことがポイントです。
たとえば、毎月1万円を投資する場合、1株5,000円のときは2株(平均コスト5,000円) 、1株1,000円のときは10株(平均コスト1,000円)を購入することになります。⻑期運用のメリットは、運用期間が⻑いほど、年平均のブレが小さくなることにあります。
③地域の分散
異なるリターンパターンを持つ地域に投資する(国際分散をする)ことで、リスクを小さくします。
④セクターの分散
異なるリターンパターンを持つセクター(産業)に投資することで、リスクを小さくします。
⑤テーマの分散
異なるリターンパターンを持つテーマ(たとえば「気候変動」や「インバウンド」など、話題になっている投資テーマのこと)に投資することで、リスクを小さくします。
高リターン狙いの盲点……
⑥銘柄の分散
異なるリターンパターンを持つ銘柄群に投資することで、リスクを小さくします。景気に左右されないディフェンシブ銘柄、景気に敏感な(左右される)シクリカル銘柄が例に挙げられます。
「これからどれが上がるか」という視点だと、この二つを同時に買うことはできません。なぜなら、もし今が景気回復期であれば、ディフェンシブ銘柄は候補には挙がらないでしょうし、もし今が景気後退期であれば、シクリカル銘柄は除外されてしまうからです。
「なんとかして高いリターンを得よう」として投資をすると、リスク分散が効いたポートフォリオを作成することはできないのです。逆の動きをするものを複数組み入れることが、成功する投資では絶対に外せないポイントです。
⾼⾐ 紗彩
株式会社ミッション・ミッケ人生デザイン研究所 代表取締役
注目のセミナー情報
【資産運用】5月9日(金)開催
初期投資1,300万円・想定利回り16%!
安定収益、短期償却、社会貢献を実現する
「ビジネスホテル型トレーラーハウス」
待望の新規案件発表!
【資産運用】5月10日(土)開催
金価格が上昇を続ける今がチャンス!
「地金型コイン」で始める至極のゴールド投資
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】