「理想の最期」へ向けて周囲の人ができること
大崎博子さんのように、周囲から見て元気な状態で最期を迎えられる人はそう多くはありません。そんななか「納得した最期」を迎えるために、私たちは何ができるでしょうか。また、家族や友人、福祉はどのようなサポートができるのでしょうか。
終末期の在宅診療に取り組む医療法人あい友会理事長、野末睦 医師(あい熊谷クリニック院長 兼任)は大崎さんの最期について、「すぐに発見されるように事前にいろいろ手配されており、とても素晴らしいことだ」と話します。
野末医師によると、大崎さんのように健康なまま最期を迎えられることは稀で、ほとんどの人がなんらかの心身疾患を患って亡くなっていくと言います。
近年は以前に比べて、本人が「納得した死」に向かって準備するということが社会的に尊重されるようになりました。
「大崎さんのように、エンディングノートを残すのは良い。どのように最期を迎えたいのか、周囲にも伝えておくといいでしょう」
家族や友人ができることとして、「もし『もうだめだ』『もう終わりだ』と言われたら、『そんなこと言わないで』などとは決して言わず、『私はあなたと1秒でも長く話せるとうれしい』というように、思いを受けて会話を止めないであげてほしい」と強調します。
『逝く瞬間』は誰にも選べません。だからこそ唯一選べる『生き方』が、納得した最期を迎えるために最も大切なのかもしれません。
※この記事は、THE GOLD ONLINEとYahoo!ニュースによる共同連携企画です。
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