大学1年生の反応
上の子はもうFIREの価値をわかっているので、ずっと企業勤めしている父親よりもFIREした父親のほうに誇りを持っているようです。
僕はFIREに至る前の2年間はフル在宅勤務で、上の子が学校にいく前にメールチェックをはじめ、夜中までずっとパソコンに張りついていました。そうした父親の姿を知っていたからか、僕が「FIREしたいんだけど」と言ったときは「外資系辞めるのもったいねー!」と言いつつも、「十分頑張ってきたし、ちょっと楽をしたほうがいいよ」と受け入れてくれました。
本人もあと数年で就職して社会に出ていくことになりますが、「自分も将来的に、お父さんと同じような人生設計をしていきたい」と言っています。
自分がこうありたいという姿は、具体的に頭に思い描かなければ実現しないわけですから、今のうちからそういうビジョンを持っておくことは素晴らしいことだと思います。その観点からいうと、上の子の人生観には間違いなくいい影響を与えていると思います。
小学5年生の反応
一方下の子は、まだFIREの意味も価値もわかっていません。幸いなことに2年間のフル在宅勤務期間を経て父親がずっと家にいる環境が当たり前になっていたため、その状況に違和感はなかったようですが、「会社を辞める」と伝えたときは、「じゃあお金はどうするの?」と不安が先行していたようです。
FIREした当初、「お父さんが無職は嫌だな……」と結構真剣に受け止めているのを見て、「大丈夫、安心して。無職じゃなくて作家だから。働き方を変えただけだからね」と説明し、「作家なら無職じゃないね」という着地点で腹落ちしたようです。
親の人生の選択は、子どもに対して少なからず影響があります。しかもその影響は金銭的な範囲にとどまらず、どのようにお金を稼いで生きていくのかという職業観、人生観にまで及んでいくことになるでしょう。
下の子も、間もなく中学生になりますから、いずれいろいろなことを聞いてくるようになるだろうし、聞いてきてほしいとも思います。親がどんな仕事をしているかなんて、仮にずっと在宅勤務をしていても、子どもにはわかりません。会社に出社しているならなおさらです。
ですから親としては、ただ働いている姿を見せて背中で語るだけではなく、「自分はどう生きていこうとしているのか」というビジョンをきちんと自分の言葉で子どもたちに説明していくことに価値があるなと感じます。
寺澤伸洋
作家/講演家
※本記事は『ぶっちゃけFIRE 手取り25万円で子育てしながら1億円ためる方法教えます』(主婦と生活社)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。
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