二人三脚で実現をめざす
そしてそれを実現するために、夫婦バラバラではなく、二人三脚で家計に向き合い、お金を貯めていくのです。
実は僕も、20代のころから「ねえ、1億円貯めたら会社辞めてもいい?」とよく妻に言っていましたが、そのたびに「何言ってんの? 1億じゃダメ」と言われ続けてきました。
ただ、妻は「1億円ごときで会社を辞めるな、定年まで働き続けろ」という主旨で言っていたのではありません。そのあとに妻は「将来のプランニングをすることなく、1億円という数字だけを見て盲目的に安定的な収入を断つということのリスクに気づいてほしい」と続けていました。
たしかに今振り返ると、20代で1億円の貯蓄では全然足りなかったですね。「夫婦で一緒に先を見通して、確信をもって会社を辞める」ということの大切さにハッと気づかされた出来事でした。
このようにして、夫婦で一緒にお金のことを話し合えたからこそ、今があるのだと感じます。
実際、44歳で1億1,000万円貯めたあと、僕が妻に「会社辞めようと思うんだけど」と相談したときは、「辞めたあと何もしないんじゃなくて、好きなことでお金を得ながら生きていくんだよね? それなら大賛成だよ」と、すぐに理解をしてもらえました。
相手に疑念やしこりを残したままFIREしても、そこに幸せはありません。パートナーから見た不安点などを正直に話し合い、どのように考えて相手のFIREを認めることにしたのか、お互い納得のうえで行動に移すことが大切なのです。FIREを目指している人は、今の段階からパートナーを巻き込んで計画をはじめてください。
寺澤伸洋
作家/講演家
※本記事は『ぶっちゃけFIRE 手取り25万円で子育てしながら1億円ためる方法教えます』(主婦と生活社)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。
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