高齢世帯「平均貯蓄2,000万円超え」
少子高齢社会となって久しい日本。令和4年の総務省の調査では、15~64歳人口の割合は59.4%となっており、過去最低であった前年と同率の数値を記録しています。一方で65歳以上人口の割合は「過去最高」を更新しました。
総務省『家計調査報告〔貯蓄・負債編〕2023年(令和5年)平均結果の概要 (二人以上の世帯)』より、年齢別・二人以上の世帯の貯蓄現在高について見てみると、40歳未満「782万円」、40歳~49歳「1,208万円」、50歳~59歳「1,705万円」、60歳~69歳「2,432万円」、70歳以上「2,503万円」となっています。
60歳以上の世帯では、軒並み2,000万円超え。老後資金を十分に用意している高齢世帯が多いといえるのでしょうか。
二人以上世帯全体の平均では1,904万円、世帯主が会社や官公庁等に務めている勤労者世帯に限っては1,474万円となっています。
「そんな貯金ないよ……」との声も上がりそうな金額です。それもそのはず、日本では、経済的格差が深刻化している現状があります。
株式会社野村総合研究所の調査によると、2021年、富裕層・超富裕層の世帯数は2005年以降で最多となりました。その数及び保有資産額の推計は次のとおりです。
超富裕層(5億円以上)・・・9.0万世帯/105兆円
富裕層(1億円以上5億円未満)・・・139.5万世帯/259兆円
準富裕層(5,000万円以上1億円未満)・・・325.4万世帯/258兆円
アッパーマス層(3,000万円以上5,000万円未満)・・・726.3万世帯/332兆円
マス層(3,000万円未満)・・・4,213.2万世帯/678兆円
あまりにも途方もない金額に、愕然としてしまうところです。