「スペシャリティ・ファイナンス」は見逃せない成長領域
4.消費者・住宅・商業向けローン
消費者・住宅・商業向けローンでは、中小の銀行が資本強化のため融資を削減せざるをえなくなり、米国では2022年以降、1兆米ドルを超える預金が銀行システムから流出しました。
そのギャップを埋めているのが、プライベート市場で資金を運用する投資家です。彼らは、将来のローン組成資金の供給役であり、過去に組成された消費者ローンの取得役になっています(図表2)。
消費者・住宅・商業向けローンのように「スペシャリティ・ファイナンス」と呼ばれる戦略は、プライベート・クレジットでも見過ごせない成長領域ですが、資産配分の面で過小評価されがちです。
また、世界的に「中間層」が増加し、コロナ禍後に移動が活発化していることが、消費者ローンのみならず、新たな投資機会の創出を後押ししています。その代表例が、航空機リースといったファイナンスです。
長期間にわたる高金利がハードルになる戦略はあるものの、経済全般への見通しは明るく、プライベート・クレジットの利回りはコロナ禍前の水準をはるかに上回る状況が続きそうです。関連市場は非常に速いスピードで成長し続けていることは、貸し手にとっても、また投資家にとっても同様にポジティブなニュースだと当社では捉えています。
清森 英晃
アライアンス・バーンスタイン株式会社
プライベート・オルタナティブ部 ディレクター
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