(※写真はイメージです/PIXTA)

「下流老人」「老後破産」…なんとも辛い言葉が多くなった昨今。老後に必要なお金、貯められていますか? 厚生労働省『賃金構造基本調査』(令和4年)などとともにみていきます。

恐ろしい…「高齢になっても働く」人生100年時代

山本さんの奥様は現在パートタイムで働いており、年収は103万円に収まるよう調整しています。自分と夫の老後のためにと働き続けていますが、正直限界を感じているそう。

 

「家の近くの食料品屋で働いています。時給は1,100円。多い月で月十万円程度に収まるよう調整しながら勤務していますが……しんどいですね。立ち仕事にそろそろ限界を感じているのですが、結婚してすぐ専業主婦になって、働いていなかった時代が長かったもので、パソコンなどはあまり得意ではないんです」

 

「私ももちろん頑張ります。ただ、夫には70歳を過ぎてもしっかりした収入を得てほしい。今までは子どもたちの学費で貯蓄どころじゃなかったけど、老後資金だって危ういんですから。2,000万円必要なんでしたっけ? そんな老後のための貯金、全然ありませんよ」

 

人生100年時代。厚生労働省のホームページには、「高齢者から若者まで、全ての国民に活躍の場があり、全ての人が元気に活躍し続けられる社会、安心して暮らすことのできる社会をつくることが重要な課題」と記載されていますが、これは高齢になっても働き続ける必要性を暗に示しています。

 

高額な教育費、減少する手取り収入、増え続ける社会保険料の負担、そして老後への不安。これらの問題に対処するためには、計画的な資産形成と現実的な生活設計が求められます。高齢者も含め、家族全員が協力して経済的な負担を分担することが、今後の課題となるでしょう。

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