株式投資における安全運用の「3つの鉄則」
株式投資における安全運転(=運用)の鉄則は、
①長期投資
②分散投資
③自己資金(=しかも生活資金以外の資金)
の3つである。この原則を守り続けている限り大きな痛手を被る恐れはまずない。
裏をかえせば、これらの正反対、つまり短期売買、集中投資(銘柄や売買の時期など)、借金投資(信用取引)は、絶対にやってはいけない。
まず株式投資で成功を収める第一の秘訣は、長期投資に徹することだ。個人投資家にとって高いパフォーマンス(値上がり益と配当金の合計)を得る「最大の武器」は「時間」であり、自分の身を守る(損をしない)「最大の防具」もまた「時間」である。
証券会社のディーラー(自己売買部門の担当者)、投資信託や大手ヘッジファンドの運用担当者(ファンドマネジャー)は、大切な顧客のため、あるいは自分自身のために、四半期、半年、1年ごとに高い運用成績を上げなければならない。
だから彼らの投資手法は、短期間で値上がりしそうな銘柄を探し出して効率よく売買を繰り返す短期投資となる。
ディーラーやファンドマネジャーなど相場のプロは、運用に失敗すれば、自分が所属する組織や、その組織の顧客に多大な迷惑をかける。それだけでなく、自分自身のクビが飛ぶ。生活が危うくなる。彼らは、目先の値上がり益ばかりを追うことに必死になる。
こうした短期投資を、私たちは決して真似してはいけない。
個人投資家には彼らのような大量の企業情報を短期集中的に集め分析する人もカネも組織もない。私たちにあるのは時間だけだ。相場に勝つには、時間を味方につけるしかない。時間を味方につけるとは、何事もあせらず安全運転、長期の視点で投資に臨むことだ。
「長期投資だって必ず儲かるとは限らない」という反論もある
もちろん「株式を長期に保有すれば必ず儲かるという保証はない」という反論があることは百も承知している。
個人投資家は経済や相場の知識が浅いためにバイ・アンド・ホールド(買ってそのまま保有する投資手法)こそが正しい手法だという意見に魅かれる。右肩上がりの株式相場を見れば安心、安全だという都市伝説を鵜呑みにしてしまう、というのだ。
その根拠に挙げるのが、1987~2016年の日経平均株価の推移だ(図表1)。同期間は株価のバブル形成と破裂、その後20年間の株価低迷の過程を示している。
1989年12月29日の史上最高値の前後で株を購入した人は、この原稿を書いている2024年1月初旬の時点でも株価が買値を上回っていない。金融のプロの世界においても時々語られる言説だ。
この理屈からすれば、たしかに株式は「長期に持っていても儲からなかった」といえるかもしれない。
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