調査サマリー
今回の調査結果に関する概要は以下の通りです。
- FXトレーダーの82.6%が検証・練習を行っている、若い世代の方が熱心な傾向
- 検証・練習にかける時間は週あたり30分~1時間未満が34.0%と最も多い
- 検証・練習の専用ツールを使用している人が73.0%、20代では使用率が93.5%に上る
- 大半の人が検証・練習の効果を実感、若い世代の方が大きな効果を感じる傾向
調査の実施概要
調査機関:自社調査
調査方法:インターネット調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」)
対象エリア:日本全国
対象者:現在、FXの取引を行っている20歳以上の男女
調査期間:2023年10月11日~10月18日、10月25日~26日
有効回答:507名
主な調査結果
1.FXトレーダーの82.6%が検証・練習を行っている、若い世代の方が熱心な傾向
現在、FXに取り組んでいる人を対象に検証・練習を行っているか質問したところ、検証と練習の両方行っている人が18.9%、検証のみ行っている人が51.3%、練習のみ行っている人が12.4%でした。検証・練習のどちらも行っていない人は17.4%で、FXトレーダーの大半(82.6%)が検証・練習のいずれかを行っているという結果です。
次のグラフでは、この結果を年齢別に集計しました。
検証・練習のいずれかを行っている人の割合は、以下の通りです。
- 20代:94.2%
- 30代:84.7%
- 40代:78.8%
- 50代:74.0%
- 60代以上:65.9%
20代は、9割を超える非常に高い割合となりました。若い世代の方が検証・練習を行っている人の割合が高い傾向があり、FXに丁寧に取り組む姿勢がうかがえます。
【参考情報】上級者・プロの9割が検証を実施
今回の質問対象者には、ご自身のFXスキルについても質問しています。スキルの定義は、以下でご確認ください。
開始直後:取引を開始し、基本的な知識を学んでいる。
初級者:取引経験があり、基本戦略を理解しているが、まだ安定した利益は得られていない。
中級者:資金管理と自己ルールを設定し、一定の利益を得ているが、年間で見るとプラスにはできていないことがある。
上級者:安定した利益を得ている。
プロ:安定した利益が生活費を大きく上回り、FXのみで生活することも可能。
検証・練習の実施状況をこのFXスキルで集計したのが、次のグラフです。
検証・練習のいずれかを行っている人の割合は、以下の通りです。
- 開始直後:80.6%
- 初級者:76.4%
- 中級者:86.3%
- 上級者・プロ:92.6%
このように、上級者・プロが最も高い割合で、中級者がこれに続くという結果となりました。なお、初級者は開始直後よりも下回っており、FXに少し慣れた頃に検証・練習のどちらも行わなくなる人が出やすいことが推測されます。
続いて、検証を行っている人の割合を集計すると以下のようになります。
- 開始直後:66.7%
- 初級者:57.8%
- 中級者:76.8%
- 上級者・プロ:91.2%
順位は先ほどと同じですが、上級者・プロの割合が9割を超えており非常に高いのが目立ちます。FXで利益を出すには検証が欠かせないといえるでしょう。
同様に、練習を行っている人の割合も見てみましょう。
- 開始直後:18.3%
- 初級者:34.2%
- 中級者:36.9%
- 上級者・プロ:28.0%
練習は、開始直後は少ないですが、初級者・中級者では大きく増え、上級者・プロでは減っていくという結果でした。このことからは、初級者・中級者とスキルを伸ばしていく段階で練習は必要ですが、一定レベルに達した人にとっては、重要性がやや下がるのかもしれません。