調査サマリー
今回の調査結果に関する概要は以下の通りです。
- 株主優待銘柄を保有している投資家は69.1%
- 株主優待の内容を重要と考える投資家は69.8%
- 株主優待を意識する投資家でも「優待クロス(つなぎ売り)」を行うのは20.7%だけ
- 株主優待が、業績悪化/株価下落時の保有継続の判断に影響する投資家が74.9%
- 半数以上が投資のきっかけに株主優待が影響、強いきっかけになった人も20.6%
調査の実施概要
調査方法 :インターネット調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」)
対象エリア:日本全国
対象者 :現在、株式投資を行っている20歳以上の男女
調査期間 :2024年5月30日~2024年6月5日
有効回答 :291名
主な調査結果
1.株主優待銘柄を保有している投資家は69.1%
次のグラフは、保有銘柄のうち株主優待のある銘柄の割合を質問した結果をまとめたものです。
「0%(保有していない)」と回答した人は27.1%にとどまる一方で、保有していると回答した人(「1/4未満」~「3/4以上」の合計)は69.1%に上りました。多くの個人投資家が、何かしらの株主優待を受け取っていることが分かります。
保有銘柄における株主優待銘柄の割合は、「1/4未満」が27.5%で最も多く、株主優待銘柄を少しだけ保有している人が多いようです。ただし、「3/4以上」も13.1%と決して少ない数ではなく、株主優待銘柄を積極的に選択している個人投資家が一定数存在していることも読み取れます。
【参考情報】株主優待銘柄の割合(保有株式評価額別)
次のグラフは、保有銘柄における株主優待銘柄の割合を、株式保有金額別に集計したものです。
保有銘柄における株主優待銘柄の割合が「0%(保有していない)」の割合に注目すると、株式保有金額が「100万円未満」の人が圧倒的に多く、46.6%となっています。これに「(株式保有金額が)わからない」の36.0%、「100万円~300万円未満」の23.5%が続いています。
この結果からは、株式保有金額が小さい人の方が株主優待銘柄を購入しない傾向がうかがえます。これは、投資資金が少ないため、購入できる銘柄が限定されることが影響しているのかもしれません。