テクニカル分析専門サイト『テクニカルブック』は、FXトレーダーの検証・練習の取り組み状況について調査する目的で、FXのトレードを行っている20歳以上の男女507名を対象にアンケートを行いました。本調査からは、FXの検証・練習によってスキル向上・収益増加を実感しやすいことが分かってきました。
若い世代ほど熱心・1週間に5時間以上取り組む人も19%弱…FXトレードの「検証・練習」の取り組み状況を大調査 (※写真はイメージです/PIXTA)

2.検証・練習にかける時間は週あたり30分~1時間未満が34.0%と最も多い

 

検証・練習にかける1週間あたりの時間は、最も多いのが30分~1時間未満で34.0%、続いて1時間~5時間未満で23.7%、10分~30分未満で14.7%という結果となりました。1週間に割く時間が1時間未満の人は57.7%と半数以上で、腰を据えて検証・練習に取り組むというよりは、スキマ時間などを活用しながら少しずつ取り組む人が多い印象です。一方で5時間以上の人は18.6%と、時間をかけて本格的に取り組んでいる人も一定数いることが分かります。

 

【参考情報】20代は短時間の人が5割以上

次のグラフは、検証・練習にかける時間の結果を年齢別に集計した結果です。

 

 

最も目立つのは20代で、「30分~1時間未満」が52.7%と極端に多いという結果です。同時に、5時間以上と長時間の人・30分未満と短時間の人は、ともに14.0%と限られています。20代は長時間の人も短時間の人も少なく、かける時間が中間的な人が多い印象です。

 

なお、30分未満と短時間の人の割合を集計すると、以下のようになります。

 

  • 20代:14.0%
  • 30代:19.1%
  • 40代:28.0%
  • 50代:45.8%
  • 60代以上:38.1%

 

20代が最も少なく、年齢とともに徐々に上昇していく傾向が見て取れます。ただし、50代の割合は他世代と比べて突出して高く、60代以上を上回っています。

 

同様に、5時間以上と長時間の人の割合も見てみましょう。

 

  • 20代:14.0%
  • 30代:23.4%
  • 40代:26.3%
  • 50代:14.3%
  • 60代以上:4.8%

 

結果は40代が最も高く、僅差で30代という結果となりました。検証・練習に長時間をかけて本格的に取り組んでいる人は30代・40代に多い傾向が読み取れます。

 

3検証・練習の専用ツールを使用している人が73.0%、20代では使用率が93.5%に上る

 

FXの検証・練習における専用ツールの使用状況を調査したところ、73.0%がツールを使用しているという結果になりました。検証・練習を行う際には、専用ツールを使用するのが主流といえそうです。

 

続いて、この結果を年齢別に集計した結果です。

 

 

ツールを使用している人が最も多いのは20代で、93.5%という非常に高い割合となりました。これに30代が78.7%、40代が75.4%で続くという結果です。若い世代の方がデジタルツールに強いと考えられますが、これがツールの使用率にも影響しているのかもしれません。

 

なお、基本的に上の世代ほどツールの使用率は下がる傾向が読み取れますが、50代は28.6%と60代以上の47.6%を大きく下回っています。これには50代は感覚的に投資を行う人が多いという、世代的な特徴が関係している可能性があります。