テクニカル分析専門サイト『テクニカルブック』は、FXトレーダーの検証・練習の取り組み状況について調査する目的で、FXのトレードを行っている20歳以上の男女507名を対象にアンケートを行いました。本調査からは、FXの検証・練習によってスキル向上・収益増加を実感しやすいことが分かってきました。
若い世代ほど熱心・1週間に5時間以上取り組む人も19%弱…FXトレードの「検証・練習」の取り組み状況を大調査 (※写真はイメージです/PIXTA)

4.大半の人が検証・練習の効果を実感、若い世代の方が大きな効果を感じる傾向

 

  • FXスキルの向上を感じている:85.0%
  • 収益の増加を感じている:83.0%

 

この結果からは、検証・練習を行っている人の大半が効果を実感していることが分かります。ただし、収益の増加を”強く”感じている人は38.7%で、スキル向上を”強く”感じている人の44.7%を下回っており、スキル向上ほど収益増加を強くは実感していない人も、一部存在しているようです。

 

次に、検証・練習の効果に関する結果を年齢別に整理したグラフです。

 

 

FXのスキル向上を感じている人の割合は、以下の通りです。

 

  • 20代:91.4%
  • 30代:92.5%
  • 40代:77.2%
  • 50代:68.5%
  • 60代以上:71.4%

 

また、収益の増加を感じている人の割合は、以下の通りです。

 

  • 20代:93.5%
  • 30代:90.4%
  • 40代:75.5%
  • 50代:65.7%
  • 60代以上:52.3%

 

FXスキルの向上・収益の増加のグラフとともに20代・30代が9割を超える高い割合となっており、若い世代ほど効果を感じやすい傾向が読み取れます。若い人はデジタルツールを上手に利活用しながら、効率良くFXに取り組めていることが関係していると推測できます。

 

なお、スキル向上を感じている人が最も少ない世代は50代です。50代は収益増加を感じている人は60代以上よりも高い割合となっていますが、収益増加を”強く”感じている人の割合は14.3%で、最も低い割合となっています。

 

50代は、検証・練習にかける時間が30分未満と短時間の人が最も多く、ツール使用率は最も低い世代です。こういった点が、検証・練習による効果の低さに影響していることが推測されます。

まとめ

今回の調査結果をまとめると以下の通りです。

 

  • 82.6%のFXトレーダーが検証・練習に取り組んでおり、週あたり1時間前後の時間を割く人が多い
  • 検証・練習に取り組んでいる人の73.0%が、専用ツールを使用している
  • 若い世代の方が検証・練習に取り組む人が多く、専用ツールを使用している人も多い
  • 8割以上が検証・練習によってスキル向上や収益増加を感じており、20代・30代では9割を超える

 

以上の結果からは、FXの検証・練習がスキルや成績にプラスの効果があるといえそうです。また、検証・練習に長時間をかけるのではなく、ツールを使いながら効率良く行っている人が多いことも見えてきました。