調査サマリー
今回の調査結果に関する概要は以下のとおりです。
1. 投資開始後に「少額でも始められる」と思う人が14.4%増加
2. 株式/投資信託は開始後に「短期間でも利益を出しやすい」と 考える人が増える傾向
3. 投資開始後に「時間や手間がかからない」と感じる人が増加する傾向
4. 投資開始後にリスクを強く感じる人は減少する傾向
5. 株式/投資信託は開始後に「専門知識は必要ない」と感じる人がやや増える傾向
6. 投資開始後に「預金より有利」と 考える人がやや増加して6割超え
7. 投資信託は開始後に「ギャンブル性が低く堅実」と感じる人が9.1%増加して5割に
調査の実施概要
調査機関:自社調査
調査方法:インターネット調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」)
対象エリア:日本全国
対象者:現在、投資(株式/投資信託/FX)を行っている20歳以上の男女
調査期間:2024年2月8日~2月15日
有効回答:592名(※)
※株式の取引を行っている人:198名、投資信託の取引を行っている人:198名、FXの取引を行っている人:196名
主な調査結果
1.投資開始後に「少額でも始められる」と思う人が14.4%増加
現在、投資(株式/投資信託/FX)に取り組んでいる人を対象に、投資開始前後で、投資に対するイメージがどのように変化したか分析を行いました。
次のグラフでは、「投資は少額で始められると思うか」について質問した結果をまとめています。
「非常に当てはまる/当てはまる(=少額で始められる)」と回答した人は、開始前は60.8%だったのに対し、開始後は75.2%と大きく増加しています。また、「当てはまらない/全く当てはまらない(=少額では始められない)」と回答した人は、開始前は21.5%でしたが、開始後は9.1%へと半数以下に減少しました。
この結果からは、投資を始めると、投資は少額でも十分できると実感しやすいことが読み取れます。もともと「大きな資金が必要になる」と考えていた人でも、実際に投資を始めて印象が変わる人が多いといえるでしょう。
なお、投資未経験者を対象に行った他の調査では、投資を行っていない理由として「資金不足」を挙げた人が43.1%にのぼりました。また、貯蓄が500万円〜999万円の人でも、3人に1人が資金不足を理由に投資をしていないという結果も出ています。
投資に対する誤ったイメージを解消することは、国内の投資を活性化させていくうえで重要になるでしょう。
続いて、この結果を投資方法別に集計したグラフです。
開始前における「少額で始められる」と 考える人の割合は、株式が46.5%、投資信託が63.1%、FXが73.0%でした。一方、「少額で始められない」と 考える人の割合は、株式が33.3%、投資信託が19.2%、FXが11.7%でした。
また、開始後における「少額で始められる」と考える人の割合は、株式が67.2%、投資信託が77.8%、FXが80.6%でした。一方、「少額で始められない」と 考える人の割合は、株式が12.6%、投資信託が5.6%、FXが9.2%でした。
いずれの投資方法でも、開始前よりも開始後のほうが、「少額で始められる」と 考える人が増加し、「少額では始められない」と考える人が減少しています。
なお、もともと少額で始めやすいという印象が最も強いのはFXですが、株式/投資信託の変化の大きさが際立っています。株式/投資信託は、実際に投資を始めることで必要資金に関する印象が変わりやすいといえるかもしれません。