実は富裕層に近い「国家公務員カップル」のお金事情
国家公務員同士で結婚した「国家公務員夫婦」は富裕層にあたるのでしょうか? 富裕層の定義や「国家公務員夫婦」のお金事情をみていきましょう。
富裕層・準富裕層の定義は?
富裕層・準富裕層の定義にはさまざまなものがありますが、最も一般的でわかりやすいものは、株式会社野村総合研究所の「世帯の純金融資産保有額」をもとにした定義でしょう。
■純金融資産保有額による階層の定義
純金融資産保有額が5億円以上…超富裕層
純金融資産保有額1億円以上~5億円未満…富裕層
純金融資産保有額5,000万円~1億円未満…準富裕層
純金融資産保有額3,000万円~5,000万円未満…アッパーマス層
純金融資産保有額3,000万円未満…マス層
出所:株式会社野村総合研究所
国家公務員夫婦の平均給与
内閣官房は国家公務員の給与モデルを、下記のように示しています。
■国家公務員の給与モデル
係員(25歳)…月額19万6,900円(年間給与321万3,000円)
係長(35歳)…月額27万4,600円(年間給与454万1,000円)
本府省課長(50歳)…月額74万9,400円(年間給与1,260万1,000円)
出所:内閣官房内閣人事局 国家公務員の給与(令和5年版)より作成
国家公務員は能力の高い人材が集まっているうえにポストの数が非常に少ないため、なかなかこの給与モデルのようにはいきませんが、とんとん拍子に出世できたケースを想定してみてみましょう。
金融広報中央委員会『家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)』によると、年間手取り収入のうち平均貯蓄割合は11%。25歳から34歳の間を年収321万3,000円、35歳から49歳までの間を年収454万1,000円、50歳から60歳の間を年収1,260万1,000円で考えたとき、夫婦2人で5,254万8,320円貯蓄することができます。
順調に出世できた場合、国家公務員夫婦は普通の世帯が貯蓄に回しているように収入を貯蓄に回すだけで準富裕層の層に入ることができるのです。